ぶっくぶくの部屋
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趣向さまざま
今年もいろんな方々から年賀状をいただいた。
それぞれ趣向もさまざまで読むのも楽しい。
凝った写真を載せたもの、近況報告、俳句・短歌、
今年の金言・格言、ジョーク、エトセトラ…。
オレ自身も、3〜4パターンを作っている。
手書きしなくなってから、いくらかでも誠意が伝わる
ようにと工夫しているのだが、図らずも、そのうちの1パターンが
爆笑・嘲笑・失笑のタネになってしまって…。
続々と反響メールをもらって、まあまあ嬉しいのだが、
返事が少々面倒くさくなるほど。
そもそも、ウケねらいで作ったワケではなく、大真面目
なんだけど、今さら言えない…。
File No.205
『明治を支えた「賊軍」の男たち』星 亮一(講談社+α新書 838円)
オススメ度★★★☆☆
この本を買ったそもそもの動機は、正月に長編を読んでたぶん
疲れるから、その合間に気分転換としてだった。
新書版に10人の男たちの足跡が載っているので、他のものと
並行して読むにはもってこいだと思った。
が結局、長編は次の機会ということになったので、この本も
最初からまともに読んだ。
なかなか面白い。
タイトル中の「賊軍」というのは、戊辰戦争の時に「官軍」の
敵にまわった旧幕府や奥羽越列藩同盟などを指す。
禁裏内で鉄砲を放った長州が「官軍」というのも釈然としない
ものがあるが、奥羽越の主だった藩が「賊軍」として討伐の
対象になってしまったことは史実である。
攻められ、篭絡されたり、蹂躙されたりした歴史を背負ってる
からこそ、こういう男たちの生きざまにシンパシーを感じるのかも
知れない。
ここで取り上げられている10人全員に、ちゃんとした肖像写真
が載せられているのも感心する。
改めて、それぞれの面構えに「男」を感じる。
中でも、南部藩出身で総理大臣になった原敬の評伝は面白い。
もっと知りたくなった。
こういう男たちを尊崇する気持ちも大事なのではないか。
徒に大声で称揚したり、実像以上にあげつらったり、何かに
つけこじつけたりする必要は毛頭ないが。
そういう意味で、「かちょー」が今年の目標にあげた
「リスペクト」は同感する。
相手の存在を認め、そのプライドに配慮することが、
現代に生きる「男」に最も必要なことなのではないかと思う。
2011.01.03:
ycci
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