ぶっくぶくの部屋
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絶不調の正月
年明け早々から絶不調に陥っている。
最大の原因は「禁煙」。
今年こそと思い立ち、除夜の鐘を境に完全禁煙に踏み切ったオレ。
1日の日中ぐらいまではなんともなかったが、夜になって
間断のない目眩におそわれてクラクラ。
あまり熟睡できないままに今日に至っている。
その上に襲われたPCの故障。
あるファイルが損傷したとか何とかでWindowsが開かない。
T君、早々のメンテ頼むよ〜。
「禁煙」は、「減煙」から始めることにして…。
とりあえずは、歩み出さなきゃなあ。
File No.204
『グラミン銀行を知っていますか』坪井ひろみ(東洋経済新報社 1800円)
オススメ度★★★☆☆
年末年始に読む本の候補が10冊もあるのに、知人の方々から
5冊ほどの貸与を受けた。
ひえ〜、こんなに読めない。
ましてや、体調・環境とも絶不調。
案の定、予定の3分の1も読めず、正月休みも明日で最終日。
もちろん、長編にチャレンジする予定もパー。
まあまあ、気を取り直して一冊ずつ。
マイクロクレジットという話題は聞いたことはあるが、その
代表的事例とされる「グラミン銀行」の仕組みは初めて知った。
場所は、世界でも貧困の部類に入るバングラデシュ。
大学教授だったムハマド・ユヌス博士が、貧困にあえぐ人々の
実態を目の当たりにして、机上の経済理論よりも、生きた経済政策
をとの思いで立ち上げたのがグラミン銀行。
その概要は、貧しい人々(とくに女性)に対し、少額の融資を
無担保・無保証で行い、自立支援(貧困からの脱出)をしていく
というもの。
女性の社会進出が極端に遅れ、その立場も低い同国にあっては、
この制度は画期的で、徐々に効果をあらわし始めたようだ。
この本は、バングラデシュの女性の生活紹介としても読めると
書いているように、国が違えば様相も全く違うということを
つくづく感じる。
そのひとつが「児童婚」。
この国の女性の平均初婚年齢は、20世紀中頃で15歳前後。
10歳未満で結婚を強制される事例もあったとか。
結婚しても女性の生活は殆ど男性に依存しているものだった
ようだが、働く意欲そのものがなかったワケではない。
事実、この制度のお陰で、女性が望む「なれること」「できること」
が現実的になってきているレポートも多く報告されている。
一口に無担保無保証と言っても、そんなに単純な仕組みではない。
初期の頃は、数人のグループ制をしいて、連帯責任・連座制を
とったり、週1回の集会への出席を義務付け、金融に関する
啓蒙・教育を行ったりと、これはひとつの融資制度というより、
脱貧困の社会福祉制度といった方が良いかもしれない。
確かに素晴らしいシステムなのだが、問題点や陰の部分もあるハズ。
そこへの取材・言及が殆どないというのが、そんぴん者のオレ
としては物足りない。
物事は功罪・陰陽を描いて、はじめて立体的に見えるのでは
ないだろうか…。
2011.01.02:
ycci
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