ぶっくぶくの部屋
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迷っているうちに
いよいよ今年の大詰め。
年末年始はいつも読書三昧。
数年前から、ふだんは余り読めない長編にも挑戦している。
今回は何読もうかなあと、候補を並べてみたら10数冊も
あった。
全部はとっても無理だけど、何から読もうかなあ~、
と考えているうちに数日経ってしまって…。
でも、読む本を選ぶのもまた楽しいことなのよ、オレにとっては。
File No.201
『畸人巡礼 怪人礼讚』佐野眞一(毎日新聞社 1500円)
オススメ度★★★★☆
何を隠そう、エコポイントで買った本の一冊がこれ。
以前読んだ『新忘れられた日本人』のパートⅡになっている。
取り上げられている人物の数およそ40人ほど。
思わずホントかよ~、という人ばかり。
まさに、畸人・怪人にふさわしい顔ぶれだ。
「村西とおる」って懐かしいなあ。
覚えがある人もいると思うけど、一世を風靡したAVの帝王。
高級クラブのような豪華な家に、人気AV女優たちとハーレム
のような生活を送っていた奇妙奇天烈な人物。
村西はもともと貧家の出身で、金持ちになりたいという願いと
天性の商才が、彼をスターダム?に押し上げた。
その前半生の履歴は凄まじい。
今はナニしてるのかなあ。
「谷口雅男」もとびっきりの奇人だ。
広島県三原市に、40万冊もの文庫本を商っている「ふるほん
文庫やさん」のオーナーである。
谷口の高校卒業後の人生も凄まじい。
転居50回、転職30回、結婚・離婚各2回を40歳前に経験
している。
そのあとに一大転機が訪れる。
文庫本を1日1冊という乱読。
そして、日本一の品揃えと言われる八重洲ブックセンターの
文庫本10万冊を抜いて、11万冊で開業。
オレも本に囲まれた生活ってキライじゃないけど、これほどに
なると、もはや常軌を逸している。
「鈴木惣太郎」は、「真の日本プロ野球の父」として紹介されている。
これを読むまで、オレは正力松太郎が一番の功労者だと思っていた。
が、違うんだなあホントは。
記録には残らずひっそりと消えていった人々の中に、実は偉大な
仕事を成し遂げた人がいる。
そういうのって、こういう本を読まないとわからない。
もっと言えば、そういう人を追いかけ、丹念に調べて陽を
あてる人がいないと、埋もれたままになる。
驚きと、呆れ、面白み、哀歓…、様々な思いを与えてくれる好著
でもある。
2010.12.26:
ycci
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