ぶっくぶくの部屋

ぶっくぶくの部屋
ログイン

この時期はとくにそうだが、連夜の酒席登板が続く。
週末ともなると、週初めに誰とどこで飲んだのか
忘れてしまうことがある。ちょっとヤバイかも。
そして最近は忘れ物や紛失がやたら多い。
少し前に携帯と手帳失くしてかなりアオかった。
今週はコート。
前夜の飲み屋さんで忘れたとばっかり思ってて、次の日
行ったら、
「なに言ってるんだか。着せてあげたじゃない」と言われ
思わず「へっ?」。
家に帰ったら確かにちゃんとある。
大丈夫かオレ?
こんなんで年末乗り切れんのかあ!


File No.199
『かたみ歌』朱川湊人(新潮文庫 438円)
オススメ度★★★★☆

この本も売れてるらしい。
全部で7編が収録されているが、いずれも舞台設定は同じ。
都電沿線の下町。
空襲で焼け残った古い家屋や店が建ち並ぶ街。
古色蒼然たるアーケードの「アカシア商店街」。
いつも「アカシアの雨がやむとき」が流れているレコード店。
いかめしい老店主がいる古本屋「幸子書房」。
あの世とつながっていると言われている「覚智寺」。
そういう舞台設定で、少し不思議で切ない物語が繰り広げ
られていく。
目の覚めるような感動はないが、何だかほんのりとした雰囲気に
つつまれながら、固い核心を常に意識させるような魅力を
感じてしまう。
著者の力量が相当なものであることの証かもしれない。
世の中には、決して見えないものや、不思議なわからないことが
あるんだということを知るだけで、心が深くなるような気がする。
早稲田の斎藤投手(ハンカチ王子)の名文句
「何か持ってる」がウケるのも、きっと同じゆえんなのかもしれない。
あえてストーリーは書かない。
年末年始に楽しむ本としては、オススメの1冊だと思う。

さてさて、いよいよ次回は200回記念。
マイベストぶっくぶくの1冊をご紹介するので、乞うご期待。

2010.12.17:ycci:count(945):[メモ/コンテンツ]
copyright ycci
powered by samidare
▼コメントはこちら

名前

件名

本文

URL

画像

編集/削除用パスワード
※半角英数字4文字で自由に入力下さい。


手動入力確認イメージ
※イメージ内の文字を小文字の半角英字で入力して下さい。



 ※ 投稿後、すぐに反映されます。
powered by samidare