ぶっくぶくの部屋
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100円本その1
本日、とあるラーメン屋さんでの会話。
主人「この通りに魚屋あったの知ってる?」
オレ「知らん」
主「じゃあ、プラモ屋は?」
オ「トーゼン知ってる。オレぐらいの年代の米沢で育った
男の子で知らなかったらモグリだろ」
主「映画館もあったの知ってっぺ」
オ「それもトーゼン。よく怪獣映画観に来たよ」
主「2軒あったのも?」
オ「えっ、それは記憶にないかもなあ。じゃあパチンコ屋も
この通りにあったの知ってっか?」
主「2階が名曲喫茶だったとこだべ」
オ「そのとおり。じゃあ…」
昔の街角談義は懐かしくて興趣が尽きないなあ。
さて、この通りはど〜こだ?
わかるか、わかんないか、40歳代前半ぐらいがボーダーかなあ。
File No.181
『ヤクザに死す』安田雅企(宝島社文庫 600円)
オススメ度★★☆☆☆
先日、よくワケのわからん動機で衝動まとめ買いした100円
(正確に言うと105円)均一の古本のひとつ。
発行年は2000年だから、今から10年前の本。
表紙もくたびれてて、ちょっと買うのもためらわれたが、
「待ち望まれた傑作の文庫版化なる」の売り文句につられて
買ってしまった。
失敗してもドーセ100円、面白くなかったらほっぽっといても
それまで、みたいなカル〜い気分で読み始めたら、これが
なかなか面白い。
「大当たり」とまではいかないけど、「小当たり」ぐらいかな。
さてこの本は、ウサンくさそうな弁護士の依頼で、九州のとある
地方都市を根城にするヤクザ組織に赴き、寝食をともにしながら、
その独特な世界をルポしたもの。
著者本人は、自ら飛び込んで体験しながら取材したことをベース
にしたフィクションであると言っているが、おそらく現実の
実態も大同小異のような気がする。
それだけ、中味がリアルだということ。
実はオレ、「仁侠もの」も大好きで…。
「仁義なき戦い」シリーズも全部観た。
暴力的に爆発する男のパワーと、仁侠に生きる男のストイックさに
シビレルのである。
「冬の華」の高倉健なんてもう極致!
という映画みたいな世界は、ここ(現実)にはあまりないらしい。
あるのは、フツーの人間社会と同じ、人と人とのドロドロした
感情のもつれ合いと、それが引き起こす悲喜劇だ。
とくに、組織の上の人間の猜疑心や嫉妬心によって起こる
極めて愚かしい悲劇が多いのも一般社会と同じである。
やっぱ、強い組織の源は「信頼」だということがよくわかる。
良くも悪くも、男だけの男らしい世界なので、それゆえの
抱腹絶倒話も紹介されている。
「航空チケット大騒動」の巻がそうだ。
(笑い)涙なくして読めない。
でも、なぜ題名が『ヤクザに死す』なんだ?
と疑問に思っていたのが、最終章「幻のダルマ船」で氷解する。
やっぱ、ヤクザの世界は理解を超える怖さ・恐ろしさがあり、
なぜかその世界に生きる人間たちには儚さやもの哀しさが
漂っている。
2010.10.13:
ycci
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