ぶっくぶくの部屋
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まだ気になる
夜に炭水化物を摂るのを(極力)止めるようにしてから
2カ月ぐらい経つが、まだ体重に劇的な変化はない。
なぜなんだろうって考えると、それもそのハズ、
もともと夜にしっかりゴハンなんてあまりなかったこと。
でも、もっと減量して、節煙→禁煙しないと、今以上の
スピードと登坂は望めない。
わかっちゃあいるんだけどなあ。
それを意志の弱さと言う人もいるけど、何でも自分の
思ったとおりやれる人なんているんかい。
と居直るオレも少々情けないけど、まあ、この歳に
なれば心身の「安全装置」だと思うしかないワケで…。
File No.165
『想い雲 みをつくし料理帖』高田 郁(時代小説文庫 571円)
オススメ度★★★☆☆
三夜連続同シリーズのアップは、ぶっくぶく始まって以来
初めてのことかも。
そんなたいしたことないじゃん、と思っても、気になってしまうん
だなあ、これが。
この著者も、思わせぶりというか、少しずつタネあかしをするんで、
ついつい先へ先へと読んでしまう。
まるで数年前に流行った連続ドラマ(映画?)「24」のようだ。
あん時は、レンタル屋さんで2本借りて、食を忘れて観て、その日の
うちに閉店前に返却して、さらに2本借り、寝を忘れて観て、
次の日(日曜日)開店と同時に返却・4本借り・8時間連続鑑賞。
店員さんも家人もあきれるほどの偏執狂ぶり。
そういえば、小学校低学年のころ、初めて東京というところに行って、
初めてデパートというところに連れて行かれて、そこでオレの目に
飛び込んできたのは、電車模型。精巧な造りの山手線や新幹線が
線路を走っているそのショーケースに釘付けになってしまった。
何度引き剥がされても振り払い、ガラスにベチャっと顔を付けた
まま(だったような気がする)。
あとは、買ってくれるまでは絶対ここを動かない、という幼くて
健気で?純粋で?悲壮な決意あるのみとばかりに。
半日近く動かなかったらしいが、ついには買ってもらえんかった。
きっと、代替のミニカー数台でだまされたんだろう。
まあ、熱するのも早ければ、冷めるのも早い。
その後は、そんなに欲しくてたまらないというような思いに苛まれた
記憶はない。
で、でも、この歳になっても、たまに電車模型をちょいと見かけると
自然に胸が高鳴るというか、ちょいとドキドキするような気持ちに
なってしまうのはナゼなんだろう。
「三つ子の魂百まで」(≒ガキみたいな中年オヤジ)ということなのか?
ハァ〜、話は大脱線どころか、レールを飛んで銀河鉄道999ばり。
まあ、せっかく書いたんだし、消すのも面倒くさいので、このまま
にしてしまおう。
面倒くさいといえば、オレは稀代の面倒くさがり屋で…。
もうやめとこっ!
やっと本題。
このシリーズ第3作目では、また新たな展開があった。
そのひとつは、澪が幼馴染の野江と、意外な、実に意外な形で
再会するのだ。もちろんまともな再会ではなく、ほんのすれ違い
ざまのような…。
もうひとつは、澪が密かに恋焦がれる小松原の正体が垣間見えたこと。
それに、「つる家」の危機や、下足番「ふき」の弟健坊の失踪事件など
が絡み合いながら、人情話が繰り広げられていく。
だが、佐兵衛の消息はまだ杳としてわからないまま…。
このシリーズも、この辺で「ごっつおさま」かなあって思ってたけど、
何だかまだ気になるなあ。
と言いつつ、第4弾も読むんだろうな、きっと。
よくよく考えて見ると、この物語は一見するとエンターテインメント
のようだが、実は、ブンガクの要諦をきっちり背骨のように透徹させて
いることに気がつかされる。
それは、「何のために生きるのか」「いかに(幸せに)生きるのか」
という命題である。
一連の作品を通して読むと、命題に対する著者の創作姿勢がよくわかる。
山本周五郎や池波正太郎、山本一力のような「いぶし銀」のような
魅力はまだ十分に醸されてはいないものの、物語に込める思いが
ちゃんと伝わってくる、というのは、やっぱ才能なのではないかと
オレは思う。
2010.08.19:
ycci
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