ぶっくぶくの部屋

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昨夜、フトあることを思い出した。
市内の某病院の待合室。
壁に標語のようなものが貼ってあった。
そこには、
「子ども叱るな、来た道じゃ。
年寄り笑うな、行く道じゃ」
と書いてあった。
誰の言葉かわからないが、なかなか含蓄ある言葉で
ひとしきり感心してしまった。
「子ども」を「後輩」に、「年寄り」を「先輩」に、
それぞれ置き換えても、実に言い得て妙。
これを、病院の待合室に貼るというセンスもなかなか。

File No.157
『スマート革命』柏木孝夫(日経BP社 1470円)
オススメ度★★★☆☆

前回の本は上京の往路車中で読んで、この本は復路車中で
読んだ。なんだか時間を有効に使ったような得した気分。
新幹線が出来る前は、米沢・東京は確か約4時間ぐらい
だったハズ。
そん時も文庫本1冊が常だった。
時間が半分になっても本1冊?
読むのが速くなったのか?
いやいや、サラサラと読むようになっただけだろう。
若い時分は、ひとつひとつが発見・感動・驚き・好奇にみちみちて
いて、ジックリかみ締めて読んでいたのではないだろうか。
ん?、こんなこと本題に関係ないよなあ…。

さて、今やわが国の新エネルギー政策やスマートグリッド化の
先導者たる観がある東京工業大学の柏木孝夫センセイ。
ここ数ヶ月で、この方の話を3回聞いた。
1回目は、ナント、柏木研究室でジカに話を聞く機会に恵まれた。
2回目は、東京ビッグサイトで開催されたフォーラムの基調講演。
そして3回目は、米沢にお越しいただいての講演会。
このセンセイの話はきわめて簡明で、素人にもよくわかる。
しかも、軽妙なユーモアにもあふれており、聞く人を飽きさせない。
素顔も明朗闊達にして豪放磊落。
こういうキャラクターだから、世の中を引っ張って行けるんだなあ
と思う。

その柏木センセイの最新著作がこの本。
この7月12日に上梓されたばかりのホヤホヤ。
読み始めると、センセイの話を予め聞いているせいか、スムーズ
に頭に入ってくる。
このスマートエネルギー関連市場は、近い将来100兆円規模に
成長すると予測されている。なかには、500兆円規模にまで
達するのではないかという声もあるそうだ。
なぜなら、
「われわれが直面しているのは、地球温暖化とエネルギーの枯渇
という安全保障を揺るがしかねない二つの危機である。これらの
危機を回避するためには、温室効果ガスの排出量を低減でき、
化石燃料に代わる再生可能エネルギーを最大限に活用する
ことが要求される。この課題において、推進力の役割を果たす
ソリューションとして期待されるのが、エネルギー需給を制御する
スマートグリッドであり、また地域全体で最適化を図るスマートシティ
やスマートエネルギーネットワークである」から。
少々引用が長くなって恐縮だが、これが現在のスマート化潮流の
キモとも言える部分であろう。
(因みに、スマートグリッドについては、以前に入門書のような
本を読んで、その感想を書いているので、ここでは省略する)

読めば読むほど、聞けば聞くほど、これからの世界産業は、
スマート化に大きくふれていくと確信めいたものを覚える。
少々大げさかも知れないが、「グリーン革命」は、21世紀に
おける産業革命になり得るのではないかと…。
うむ〜、米沢らしいオリジナルなスマートシティ(コミュニティ)
ということも大ありだぜ、こりゃ。


2010.07.19:ycci:count(901):[メモ/コンテンツ]
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