ぶっくぶくの部屋

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やっと雨が止んだ。
今日こそ!と思い、朝4時30分に起きていざ。
早朝の涼風が気持ちイイ〜。
しっとりとかき始めた汗もまた気持ちイイ〜。
そして今日はサイクル仲間の方とホームビデオでの
フォームチェック。
何回も撮り直しては、あれやこれやと自転車談義。
日曜日の朝早くから、よくやるよオレも。

File No.154
『世界奇食大全』杉浦幸徳(文春新書 830円)
オススメ度★★★☆☆

題名につられて衝動的に買ってしまった本だけど、
読んでみてぶったまげた。
「えっ〜、そんなもん喰えんの?」ってカンジ。
さながらに、「食のケンミン(コクミン)ショー」のようでもある。
随所に織り込まれている奇食のウンチクもなかなか面白い。
2、3紹介してみようか。

熊の掌を煮込んだ「熊掌料理」をご存知だろうか。
熊の掌は右(手)の方がウマイと言われてきた。
オレもそう思ってた。
だって、少し前に小国で熊汁をゴチになった時、同席してた
ある方もそう説明してたし…。
右は蜜をなめる手で、左は大便を拭く手だと言うし…。
でも、左利きの熊だったら?
著者は、椎名誠氏の言を引き合いにして、それが俗信であると
断じている。

次にウサギ。
ウサギって1羽2羽…と数えるって知ってた?
オレは知らなかった。
でも、なぜ?
それは、昔、日本が仏教思想下にあった頃、殺生と肉食
(とくに四足動物の)を禁じていたそうな。
それでも、ひそかにウサギは食べられていたようで、
その苦し紛れの言い訳が、長い耳を羽に例えて、
「これは鳥だ!」ということで、1羽2羽となったという。
ホンマかいな。

この本で紹介している世界の奇食の極め付けは、スウェーデンの
「シュールストレミング」だろう。
オレも見たことも聞いたことも、当然食ったこともない代物
だけど、読んでるだけで「うぇっ」ってカンジ。
(スウェーデンの方ゴメンナサイ)
この「シュールストレミング」というのは、ニシンを缶詰で発酵
させたもの。説明は簡単だが、このニオイが世界最凶最悪なんだ
そうである。
ちなみに、臭いの測定器で測ると、納豆352、くさや447、
フナずし486、そしてシュールストレミングは、な、なんと
8070。
まるで次元が違う。
一体、どんな臭いがするんだ!?
勇気ある著者は、これを取り寄せ、勇敢にも多摩川河川敷で開け、
食するのである。
そのくだりは抱腹絶倒。

総じて、日本の奇食は名古屋地区や長野・伊那地方に多く、世界では
北欧に多いという。
巻末の奇食一覧表で、わが山形県は3つもリストアップされてた。
それは、
さくらんぼカレー
のどやけだんご
クラゲウィンナーコーヒー
ん〜、こんだけではないような気もするけど…。

オモシロ・オドロキのオンパレードのような本だけど、
さりげなく真実も突いている。
奇食にチャレンジできるのは、世界を旅してる人・子供・知的で
教養のある人・かぶき者の4形態だそうだ。
中でも、
「変わった食べ物に挑戦するには、知的で溌剌とした好奇心が
いるのである。偏見や差別を取り払うのは、知性や教養が必要
なのだ」というのには、思わずナットク。

どれ、オレも変わり映えのしない炭水化物系ばっか食ってないで、
プチ奇食にでもチャレンジしてみっか。
でも、ザザムシやベニテングダケ、ヘビ、土、糞、紙などなどは
逆立ちしてもムリ、ムリ、ムリ!


2010.07.04:ycci:count(1,036):[メモ/コンテンツ]
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