ぶっくぶくの部屋

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先日、某所で某氏とオレの会話から抜粋。
オレ「白布まで自転車で行ったことあるんスか?」
某氏「うん、何回かな。ここ最近行ってないなあ」
オレ「舟坂峠の下から白布まで1時間切れますか?」
某氏「ど〜かなあ。明朝試してみっか?」
オレ「みっかって、オレも?」
某氏「当然だべ。5時頃よ」
オレ「いやいや、オレはいいっス。脚力も肺活量もまだまだ…」
某氏「足りないのはそれだけか?」
オレ「えっ、まだ何か…」
某氏「根性が足りないんでないのか!」
オレ「……」
ああ、口はわざわいのもと。

File No.149
『ゲゲゲの女房』(実業之日本社 1200円)
オススメ度★★★☆☆

ご存じ、現在のNHK朝ドラの原案になった本。
オレも何回かテレビ観たことあるが、なかなかに面白そうだ。
ヒロインの松下奈緒もハマってるし、脚本・演出・脇役もいい。
時間帯も変わったせいか、視聴率も良好のようだ。
この本の著者は武良布枝、ゲゲゲの女房本人の回想録のような
ものでもある。
見合いから結婚までわずか5日。
相手のことを何も知らず結婚し、異郷の地で苦労を重ね、そして
「終わり良ければすべて良し」と達観できる女性のおおらかさ。
水木しげるが夜を徹してカリカリとマンガを書き込む背中を
見ながら、女房は愛情を醸成させていく。
売れない時代が続き、まさに「赤貧」の時も、この愛情と
おおらかさがあったから乗り切れたんだと、読んでいてつくづく
思う。
そりゃ、書けないような辛さや恥ずかしさ、悔しさもあっただろう。
回想というのは、得てして過去を美化したり、意味づけをしたり
しがちで、そういうところが読者を白けさせてしまう。
だから、自身の回想録や自叙伝というのは難しいのだ。
フツーの人だってそういう傾向が多分にある。
だけど、この本は(編集者がいいのかも知れないが)、身の丈を
常に意識していて、イヤミなところがそんなに感じられない。
だからドラマも多くの好感を集めているのだろう。
自分の母親とほぼ同年代の方の回想だから、はっきり言って
やや退屈に感じる部分もあるが、読み終えてみると、
永年培った夫婦関係というのは、なかなかに味があるって
思ったなあ〜。
25年ぐらいではまだまだ。
しなびるほど味が出てくる。
2010.06.14:ycci:count(877):[メモ/コンテンツ]
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