ぶっくぶくの部屋

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決してサボってたわけじゃないけど…。
実は2回も書こうとしたんだけど、突然のログアウト
に見舞われてしまった。
アッタマきてフテた。
オレって、やっぱ、ちょっとガキ?

File No.120
『ひとを動かす言葉の力』(文芸春秋2010年3月号 800円)
オススメ度★★★☆☆

以前、出張帰りの新幹線の中で読もうと思って買ったこの
月刊誌。実は、芥川賞候補作品を読むのが狙いだったのだが、
こっちの特集の方がオレは面白かった。
各界の超有名指導者が肉声で放った金言至言を、それぞれ
最も近くにいたと思われる人々が回想しながら書いているもの。
自慢話や、後付話オンパレードの人生大成功的自伝は読まなくても
いいが、これは、なかなかに興味深かった。
トップバッターは、知らない人はまずいない松下幸之助。
元松下電器社長の谷井昭雄は、同社の開発担当時代、新製品を
松下に見せた時に言われた言葉が、
「君は商品を抱いて寝たか」。
それほど仕事に愛情と熱情を注いでいるかとオーナーに問われれば、
背筋にピーンと固い針金が通るような気持ちがするだろう。
「品質管理より人質管理が大事」と言い続けた松下を彷彿と
させるような言葉でもある。
(お会いしたことはないが)
ソニー創業者井深大の「仕事の報酬は仕事」という言葉も至言
である。
良い仕事をして認められれば、次にまたデカイ面白い仕事が回って
きて、それこそ人生冥利に尽きるというもの。
仕事の報酬は金だけではないのである。
(オレはお金も欲しい〜)
そして、尊敬すべき経営者である土光敏夫。
石川島播磨重工や東芝の経営を立て直し、中曽根内閣のもとで、
第二次臨時行政調査会の会長として国鉄民営化や省庁改編などに
大ナタをふるった通称「荒法師」。
土光の魅力はその経営手腕だけではない。
公人・経営者としての志は高いが、私生活はあくまで質素。
「思想は高く、暮らしは低く」という言葉(信条)は、並みの
人間が実践できることではない。
(オレは生活は質素だけど、思想もちょっと質素だなあ)
土光のもうひとつの魅力は、その熱情。
あまりにも情熱家であるために、その涙も熱い。
(この方にもお会いしたことないが)
心を打ち震わせるような涙を流せる男はホンモノだ。

「しょせんコトバなんて儚いかざりもの」とうそぶく人もいるが、
今のところ、オレら人類が気持ちを伝える最大のツールはコトバ
なのだ。「目は口ほどにものを言い」という諺もあるが、身体から
にじみ出る、生き様がにじみ出るような言葉と言うのは、
やはり重く響いてくる。
経験や知恵、情熱、志に裏打ちされた思考・思想がちゃんと整理
されている人は、面構えにも雰囲気や迫力があり、その言葉にも
説得力がある。
「人格」「品格」と「言葉」「面構え」は比例する、と思う。
(これ以上書くと、自己嫌悪に陥ってしまいそうなので、
このへんで…)

2010.02.19:ycci:count(1,035):[メモ/コンテンツ]
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