ぶっくぶくの部屋

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1年で最もイヤな日のひとつ、健康診断結果通知の日。
同僚某氏がオレに「ちょっと厚いっスね」と一言添えた
だけで、もうオレの心はダークブルー一色。
すぐに開封。
案の定、備考欄一杯の注意記載プラス精密検査の通知。
ふあ〜あ。
で、でもよ、オレは「メタボ」じゃないのよ、ホントに。
血圧チョー正常、血糖値チョー正常だし…。
信じられない?
ホントに「メタボ」じゃなくて、まだ「メタボ予備群」ですからっ!

File No.116
『向日葵の咲かない夏』道尾秀介(新潮文庫 629円)
オススメ度★★☆☆☆

2009年度の「このミス(テリーがすごい!)」の作家別投票で第1位に
なった道尾秀介の話題作。
主人公の小学生ミチオのクラスメートであるS君が、1学期終業式の日、
自宅で首吊り自殺をするところから物語は始まる。
死んだハズのS君は、あるものに生まれ変わり、ミチオとともに、自分を
殺した犯人探しをする(S君は自殺じゃなくて殺されたとミチオに言う)。
ミステリーらしく、ハラハラ、ドキドキの展開が続き、後半になって
急展開が加速する。
そして、物語は何もかもが意外な結末を迎える。
さすが話題作だけあって、秀逸なストーリー展開を見せてくれる。
しかし…。
ちょっとムリスジのような気がするし、ツジツマが合わないような気も
するし、そして何よりも、感覚的なものがオレにはシックリこない。
ミステリーだから、ここであれこれとあまり書けないが、ひとつだけ
あげると、ミチオの妹ミカが実は○○○だったなんて、そりゃあない
だろうって思ったなあ。
そういうところが面白いって人もいるんだろうけど、それはオレの
感覚には合わなかった。ちょっとオチョくってるんじゃあないの。
さらに言うと、最近、こうした子どもの心の異常な歪みをテーマ
にする作品が多いけど、それってどうなのかなあって思うのよ。
確かにセンセーショナルだし、ミステリー作品として優れているのは
オレも認める。
そして、メッセージ性も充分に持っている。
ミチオが最後に放った言葉、
「…失敗をぜんぶ後悔したり、取り返しのつかないことをぜんぶ取り
返そうとしたり、そんなことをやってたら生きていけっこない。
だからみんな物語を作るんだ。…見たくないところは見ないように
して、見たいところはしっかりと憶え込んで。みんなそうなんだ。…」
は心にグサリとくる作者の強烈なメッセージでもあるだろう。
でもなあ、後味悪すぎだし、ハッキリ言って気分良いもんじゃあない。
作品としては○、好みとしては×、というところかな。
あくまで個人的感想だが、ほかの人はどんな感想を持つんだろう?
2010.01.29:ycci:count(854):[メモ/コンテンツ]
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