ぶっくぶくの部屋

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今日は大晦日。
家に「天地人」の前売券がまだ2枚残っていたので、
行ってみた。
ふだんの日よりやや人が多いかなあってぐらいで、
基本的にはすいてて、久々にゆっくり観れた。
いよいよあと10日余りで閉幕かあ…。
そして今はナントカ歌合戦の真最中。
たぶん、記憶にある限りではまともに観たことない。
「観たいとも思わない」ことが主な理由だけど、滅多に
茶の間でテレビを観ない奴がいたりすると、雰囲気が
変わってしまうらしく、「ご遠慮している」という
理由もあるわけで…(いやはや)。

File No.104
『負けない技術』桜井章一(講談社+α新書 838円)
オススメ度★☆☆☆☆

1年収めの競馬と麻雀で相次いで負けてしまったオレ。
いろいろ夢想していたことも海のモズクとなってしまった。
で、手に取った本がコレとは、オレも単純すぎる。
桜井章一と言えば、知る人ぞ知る「雀鬼」。
「代打ち」という裏稼業で無敗の神話を持つ男。
ブックカバーに桜井の写真が載っているが、やっぱ
修羅場をいくつも踏んできた勝負師の面構えだねえ。
カッコイー!
どれどれ、どんなヒケツが書いてあるのやら、これを
読めばオレも明日から不敗神話が始まるのか!?
と思いきや、ちょっとガッカリ。
というのは、麻雀の勝負の詳細(技能戦や心理戦など)
については殆ど書かれていない。
書いているのは、いわゆる勝負を通した人生の「心構え」
みたいなもので、別なことを期待していたオレは
肩透かしを食らったようなカンジ。
おそらく麻雀をしない人でも、人生訓のひとつとして
読めるようにとの配慮からだろう。
事実、オビには「20万部突破」と書いてある。
中味も、自らの実体験を通して確立してきた考え方
なので、それなりに重みもあるし、説得力もある。
が、オレとしては「そうじゃあないだろう」って部分も
ある。
例えば、「あまり考えすぎないで、感覚や感性を磨いて
シンプルにやることも大事」と、ここまでは同感。
で、その続きに「考えすぎるからうつ病になる」って
オイオイ、そんな単純なことなのかな?
全体としては、元勝負師の人生訓をトツトツと聞いて
いるようで雰囲気は悪くない。
でも、「元」とあえて書いたように、彼はもはや勝負師
ではない。
こういう本を書いたり、自分の考えを人生論的に話したり
することは、勝負の世界から遠く離れてしまったことを
意味しているのではないだろうか。
桜井章一は、あくまでも勝負の世界で畏怖され、リスペクト
される存在なのだ、とオレは思う。

よお〜し、新年からは、この心構えでいくゾ。
勝負事なんかしないで、堅実に生きた方がいいんじゃあないの
ってもっともなアドバイスもあるけど…。
そりゃあオレだって、細部は別にして、総体的にはカタく
生きてるつもりですから、たまにはちょっと不良もしてみたく
なるワケで…。
まっ、そういうワケで、ビミョーでヘンな中年心理を抱えた
まま、いよいよ越年。
来年もヨロシクッ!
2009.12.31:ycci:count(923):[メモ/コンテンツ]
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