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今頃になってリバイバル
日曜夜8時は言わずと知れた「天地人」ですが、
その後9時から、TBS系(TUY)の「官僚たちの夏」
観てますか?
これが、中堅の若手実力派俳優を揃えていて、しかも
城山三郎の原作ですから、なかなか面白いです。
でも、30年以上前の官僚小説をなぜ今頃になって
TBSがリバイバルしたんでしょう?ちょっとフシギ?
File No.61
『官僚たちの夏』城山三郎(新潮社 1200円)
オススメ度★★★☆☆
この本を、今から20年ぐらい前に初めて読んだ時は
★4つぐらいの感動でしたが、今回、ドラマを観たのを
きっかけに読み直してみると、何だか時代感覚が違いすぎて、
以前よりは熱くなりませんでした。
舞台は、昭和30年代の通産省。
「もはや戦後ではない」日本の産業を育てていこうと、
文字通り命を賭して仕事をするエリート官僚の話です。
主役の風越信吾は、実在した「ミスター通産省」佐橋滋
をモデルにしていると言われております。
大臣といえども、正論を貫き、決して権力におもねることの
ない風越の言動は、実に痛快です。
ドラマでも、主演の佐藤浩市(風越役)が、
「オレたちは大臣に雇われているのではない。国家に雇われて
いるんだ!」と言い放ちましたよね。
カッコイイ!
一度でいいから公然とそう言ってみたいもんです、男なら。
しかし、これほど尊大で、直言居士で、個性が強烈過ぎると、
さぞかし敵も多かったんでしょうね。
まあ、敵もあまりいなくて、さしたる軋轢もなく、多くの人から
親しまれるようでは、しょせん大きな仕事は出来ない、
というひとつの価値観でしょうね。
個人的には共感を覚えますが…、今の時代にあっては
どうでしょうか?
さてこの物語、決してハッピーエンドとはなりませんよ。
原作とドラマは、いくぶんストーリーに違いがあるようですが、
本を読むのが億劫な人は、どうぞ、ドラマの行く末に注目して
みて下さい。
2009.07.23:
ycci
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