ぶっくぶくの部屋

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今日も雨でしたねえ。
朝も外に出られずションボリ本を読んで、
昼からの結婚式に行って、ちょっとお酒入って、
また夕方からショボンと本読んで、
まるで頭の中も雨・雨…。
明日こそ、ペダルこぐぞ!

File No.59
『欲望する脳』茂木健一郎(集英社新書 735円)
オススメ度★★★☆☆

NHKの「プロフェッショナル〜仕事の流儀〜」は、なかなか
面白くてタメになる番組ですねえ。
私もたまに観ています。
この番組のホスト役というか聞き手が、今注目の脳科学者
茂木健一郎。
現代日本の知性を代表する一人なんですが、最近、バラエティ
番組にも出ていて、ちょっとノリすぎ…?
著書も多く、『ひらめき脳』なんかは、とても平易で面白い
内容でした。
しかし、彼の真骨頂は、この『欲望する脳』です。
孔子が70歳で到達したとされる「自分の心の欲する所に従っても、
倫理的規範に抵触しない」という『論語』の言葉をキーワードに
人間の欲望に関する考察が繰り広げられます。
物語のようにストーリーを追うような軽い読みは出来ない内容
ですが、随所にナルホドと思わせる卓見が散りばめられて、
興味が尽きません。
「あまりにも肯定的な美意識に貫かれた人はうさんくさい。
杓子定規なキレイさは、生命力の減退を感じさせる。…
否定的で、ともすれば破滅的な衝動が、積極的で建設的な
志向性へと転化される」
ん、むずかしい?
要するに、少しワルで不良の方が、いい仕事をする、ということ。
(かなり意訳しすぎ)
少しスマートに、私なりに言えば、「負のエネルギーもない奴が、
正のエネルギーを出せるハズがない」ということ、かな?
(これまた、かなり自分に都合の良い解釈)
学生時代、成績不良・素行不良で親や先生を悩ませたアナタ、いや
ワタシ?、これからそのエネルギーを正の志向性に転化させて行けば、
きっと素晴らしい人生になるハズです、たぶん。
著者はこうも言ってます。
「生の本質は逸脱にある。時々失敗するくらいでなければ、
『生きている』甲斐がない」と。
ナントすばらしい言葉じゃありませんか!

いつものことながら、ほとんど書評の体を成しておりませんが、
とにかく生きることの何たるかを考えさせてくれる逸品ですから、
ぜひご一読を。



2009.07.19:ycci:count(867):[メモ/コンテンツ]
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