ぶっくぶくの部屋
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夏にはうってつけ
今日も日がな降ったり止んだり…。
もう7月も半ば過ぎたというのに、梅雨空はなかなか
晴れませんねえ。
ペダルもこげないんで、晴耕雨読じゃあないんですが、
めずらしく日がな半日本を読みふけってました。
それがまた、夏に読むにはうってつけの内容でして…。
File No.58
『面白南極料理人』西村 淳(新潮文庫 514円)
オススメ度★★☆☆☆
この本の著者西村氏は海上保安官ですが、その専門性や
料理人としてのウデ、特異なキャラクターのお陰かどうか、
通算2回4年にわたる南極越冬隊員を経験します。
本書は、2度目の南極越冬の時の抱腹絶倒の記録です。
一口に南極といっても、本書の舞台はかの昭和基地から
1000kmも内陸に入った標高3800m、平均気温マイナス57℃
という過酷な場所にある「南極ドーム基地」。
この狭くて過酷な基地で1年間も9人のオッさんたちが
寝食を共にするわけですから、そりゃあもう…。
いくら担当隊員とはいえ、食い物と酒の話のオンパレード。
なんとこの隊は「米沢牛」も大量に持ち込んでいます。
そして、米沢牛を調理して食べるシーンでは、
「味覚の限界を超して、よくわからない…」って書いて
あるんで、思わずこちらも一人爆笑。
あと興味深かったのは、越冬食料を調達する冒頭の部分。
人間は1年間にどのぐらいの(重さの)食料を摂取するのか?
南極観測隊の統計によると、飲料も含めて約1トンぐらい
というのが目安なんだそうです。
ええっ!そんなに食ってんの?人に教えたろって思いましたが、
「オマエは1.5トン食ってる」って切りかえされそうなんで
やめときます。
それにしても、この著者である西村おっさん、かなり酒が好き
ですねえ。しかも豪放にしてタフ。
そんな人たちと1年間毎日狭い基地の中で酒飲んでわあわあ
してる(もちろん仕事もしっかりしてたようですが)なんて、
私だったら1週間ももたないだろうナ。
ましてや、風呂好き・トイレ好き?の身としては、それらの
環境が劣悪だとちょっと参ってしまうかも…。
まあ、それだけ軟弱になったというか、年とったというか…。
20代まではどんなとこでも寝れたのに、今はきれいなホテル
でもベットの相性が悪いとなかなか爆睡というわけにはいかなく
なってしまいました。
またキャンプでも再開して鍛え直すしかないかなあ。
2009.07.18:
ycci
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