ぶっくぶくの部屋

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20kmほどペダルこいで、アタマとカラダをスッキリさせて、
いざBook2へ。
期待に違わぬ展開と結末。
余韻が強すぎます…。

File No.53
『1Q84 Book2 7月-9月』村上春樹(新潮社 1800円)
オススメ度★★★★☆

大きな期待とワクワクした予感を持ってBook2を読み出しました。
物語が終わってしまうのが惜しい…、こんな気持ちになったのは
いつ以来のことでしょうか。
「ふたつの月」が象徴するもの?
「リトル・ピープル」の正体?
「空気さなぎ」って?
「天吾」と「青豆」の再会と再生は?
いろんな期待と疑問を抱かせながら、物語は緊張感を保ちながら
終幕へと向かいます。
推理物のような展開と結末を望む人には、ちょっと期待はずれかも
しれません。
私だったら、こういう展開にはしないのになあ、と思う部分が
あります。でも、それが村上春樹の独特の感覚と言うか、
ワールドなのでしょうね。
善と悪のバランス、実存と影の交錯…。
「天吾」は自らリライトした物語の中の世界に入り込んでしまう
のですが、この本の読者も、村上ワールドの住人になってしまった
ような感覚を持つのではないでしょうか?
「青豆」と「天吾」、そして「空気さなぎ」が絡む結末は
余りにも切なすぎます。
「1Q84年」はさらに続くのでしょうか?
ナンノコッチャ?とお思いの方、読まねばわかりません。
そして読み終わったら、外に出て空を仰いでみて下さい。
そこには二つの月があるかも!?

2009.06.07:ycci:count(1,683):[メモ/コンテンツ]
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