ぶっくぶくの部屋
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うつ病が増えてるってホント?
最近「うつ病」が増えてるって良く聞きますが、ホントなんで
しょうか?というのも、前になんかの本で、うつ病とは心の病
というより脳の病である、と書いてあったような記憶があり
まして…。
File No.40
『それは「うつ病」ではありません!』林 公一(宝島社新書 686円)
オススメ度★★☆☆☆
「うつ病」って、やっぱり脳の病気なんですね。
専門的に言うと、「シナプスの神経伝達物質の変調」ということ。
こういう脳の病気が、ここ数年で劇的に増加しているなんてホント
なんでしょうか?インフルエンザなどの感染症じゃあるまいし。
でも、厚生労働省の統計は、もうスゴい右肩上がりで増えてるんです。
なぜ?
の回答のひとつが本書のテーマです。
本書では、20の症例をあげて、ひとつひとつ、うつ病にあたるか、
そうでないかを判断し、丁寧な解説をしてますので、とても具体的で
わかりやすいです。
結論を言ってしまいます。
「うつ病」が増えている(精神科・神経科受診者が増えている)のは、
「擬態性うつ病」が増えているからだそうです。
「擬態性うつ病」とは、ひらたく言えば「うつ病もどき」。
著者は「気分障害」と位置づけてます。
つまり、「うつ病」が勝手に解釈されて広がってしまい、うつ病で
ない人がうつ病と思い込んだり(かなり多いらしい)、本当のうつ病
が見逃されて悲劇的な結末になったりして、「うつ病」をとりまく
現況は、医療の世界も含めて、混沌としているということなのです。
「自分はうつ気味なんじゃないか」と思っている方は、ぜひ、この
本を読んでみて下さい。多分、多くがうつ病ではない、ということが
理解できるハズです。
だいいち、本を読む意欲があること自体、うつ病とはほど遠いよう
です。
とくに、ケース20は傑作ですよ。
「気に入らないと、むくれて、放り出す」人の症例です。
みんな、それぞれ誰かの顔を思い浮かべてニヤっとしてしまいます。
そういうワタシもちょっとアブナイのかも…。
でも、
休日や休前日は気分がウキウキしているのに、休み明けになるとブルー
になり、「ちょっとウツなんじゃないか」と思っているアナタ(ワタシも)、
それは、「うつ病」ではありません!(ホッ)
2009.04.25:
ycci
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