ぶっくぶくの部屋

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さて明日は月曜日。また、ネジ巻かなくては、と思い、
戦国時代一色になってしまった頭のモードを切り替えるため
経済の本でも、と思って読み出したら、これはこれは、
「目からウロコ」。
サブプライムだ、リーマンだと、断片的なことしかわから
なかった世界経済の今、がスムーズに理解できました。
まあ、理解と言っても、何となく大体ぐらいですけど…。

File No.27
『金融大崩壊-「アメリカ金融帝国」の終焉』
水野和夫 NHK出版生活人新書(700円)
オススメ度 ★★★☆☆

いやあ〜、この本で完全にモードが今に切り替わりました。
アメリカの金融システム崩壊に伴う世界不況は、資本主義経済の
限界と言う根本的な問題をはらんでいて、思っている以上に
深刻です。
前半部分では、不況の発端となったサブプライムローンや
リーマン破綻などについて解説しています。
とくに、サブプライムローンの証券化商品と、そのリスクを
ヘッジするCDS(一種の保険?)の仕組みは、よっぽど
頭のいい人が考えたんでしょうね。
しかし、その結果は惨憺たる状況になっているわけで、頭の
いい人が導く方向や切り拓く道が正しいとは限らないのです。
それにしても、私が知りたいことに、この本は明確に答えて
くれています。
Q.金融危機はいつまで続く?
A.08年秋が激震で、あと3年は余震が続く
Q.実体経済の不況はいつまで続く?
A.アメリカの過剰消費の調整には5年ぐらいかかる
Q.日本の雇用の冷え込みは?
A.バブル崩壊時よりは軽微
Q.これからの日本の活路は?
A.BRICsなどの新興国に市場活路を求める
簡単に書いてますが、それぞれに「ナルホド!」と思わせる
根拠やデータが示されているのです。
これ以上書くと、読まなくてもよくなるので止めますが…。
この本は、昨年11月に出されたもので、状況も少し変わって
きていますが、依然として多くのビジネスマンに読まれて
いるようです。
そのワケは読めばわかります。
本一冊読んだぐらいでは理解できないし、何も状況は変わらない
のですが、金融経済に隷属するのではなく、生身の実体経済に
堅実に取り組むことの意義を感じられただけでも「大収穫」
でした。
2009.03.22:ycci:count(723):[メモ/コンテンツ]
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