ぶっくぶくの部屋

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最近、本の世界でも、ジャケット(いわゆる表紙)の良し悪しで
本の売れ行きが違うそうです。いわゆる「ジャケ買い」と称される
ものです。そうしたら、今回の私は「オビ買い」かなあ。
この本のオビに載っていたすしの写真が実にウマそうで、思わず
買ってしまいました。

File No.19
『すし屋の常識・非常識』重金敦之(朝日新書 740円) 
オススメ度 ★★☆☆☆

「すし」って、ウナギや天ぷらと同じように、その昔は、屋台売り
だったってこと知ってました?すし屋のカウンターで食べることを
今でも「立ち」というのは、そこからきているんですね。
いきなりウンチクになってしまいましたが、この本は、単なる
ウンチク本ではなく、日本人のソウルフードとも言える「すし」
文化をちゃんと後世に残していくための常識と非常識を教えて
くれています。
例えば、前から気になっていたすしを食べる順序。
最初に玉子を食べて職人のウデを確かめる、最初からマグロ、
淡白なものから濃厚なもの、最後に巻物、などなど、いろいろ
流儀はあるようです。
しかし、筆者は、自分自身が一番心地よく、美味しく食べること
のできる順序がベストと言っています。
つまり、自分の流儀を確立できるぐらい場数を踏まないと、
すしを本当に楽しむことなんてできないし、ましてや、したり顔
して語るなんざあ、百年も早いということなんでしょうね。
あと面白かったのは、すし屋で箸や箸置きが必要かどうかということ。
すしが屋台から割烹化するにつれて、お椀や小鉢などが出てくるように
なり、箸が必要になってきたらしいです。
江戸っ子が「すしを箸で食うなんざあ、しゃらくせい」と粋がるのも
まんざら根拠の無い話ではないようです。
また、すし屋では、職人とのコミュニケーションも重要な要素ですね。
「こんな頼み方をしたらバカにされないだろうか」って思ったこと
ありませんか?
そういうのが煩わしい人が多くなったから回転寿司も流行るのでしょうね。
かく言う私も、回転寿司は決してキライではありません。
でも、筆者の言い分に同感するのは、すし屋は一人で行くのが基本、
ということ。
みんなでワイワイ楽しむのも好きですが、たまには一人で密かに美味しい
ものをジックリと楽しむこともいいなあって思います。
あ〜、マジでスシ食いたくなってしまいました。
2009.03.04:ycci:count(724):[メモ/コンテンツ]
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