ぶっくぶくの部屋
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浅田次郎はやっぱ面白い
浅田次郎には少し飽いていたのですが、たまに読むと
やっぱ面白い!物語を語らせると右に出る者はいませんね。
寝床の中、電車の中、日帰り入浴施設の大広間、女房の買い物
を待っている車の中、どんなところでも「アサダワールド」に
入ってしまいます。
File No.5
『草原からの使者 沙高樓綺譚』浅田次郎(徳間文庫 629円)
オススメ度 ★☆☆☆☆
この物語は、都会の真ん中のビルのペントハウスで、老若男女
紳士淑女が集い、いろんな人の「闇がたり」が繰り広げられる
という趣向です。
まさに、現代版『天切り松闇がたり』。
4編のオムニバスですが、中でも「終身名誉会員」は秀逸。
ストーリーは言えませんが、マイケル・ダグラス主演の映画
「ゲーム」のような面白さです。
『天切り松闇がたり』もそうですが、読んでいるうちに、
なんだか自分も作中の一人になって、耳をジーとかたむけて
いる感じになってきます。
「自分にもいつか素晴らしい奇跡が起きないかなあ」と常日頃
思っている人は、やっぱ浅田次郎にハマりますねえ。
かく言う私もその一人なんですが…、
ぜんぜん奇跡なんて起きる気配すらないし、正気にもどった
自分にあるのは、厳しすぎる現実の数々。
だから、★ひとつっ!(辛!)
2009.01.24:
ycci
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