ぶっくぶくの部屋
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自分の存在を消すことも達人の極意
いやあ、世の中、カン違いなサービスが
蔓延してますねえ。
バカ丁寧というか、間抜けというか、
マニュアルどおりというか…。
この本は、サービスの本質は何かという
ことを考えさせられます。
File No.4
『サービスの天才たち』野地秩嘉(新潮新書 680円)
オススメ度★★☆☆☆
床屋さん、高齢者集合住宅、キャディさん、写真屋さん、
マッサージ師、タクシーの運転手さん、そして、種牛?
というのが、この本の登場人物(牛?)。
正直言って、2章ぶんぐらい読んだら、や〜めよっかなあ
って思いました。
でも、温泉写真屋さんのところを読んで「ふ〜ん」、
マッサージ師を読んで「フム」、
最後の運転手さんを読んで、「フムフム、そういうこと
だよな、サービスって」と思っちゃいました。
つまり、自分の存在を相手に警戒させない、うざったく
させない、存在感を薄くする、ということも、サービス
の極意なんだなって思わせるんですね。
そう言えば、冒頭の床屋さんもそうでした。
「オレが…」「私が…」という1人称だけの目立ちたがり
屋が横行する中、
「あらゆる仕事、すべてのいい仕事の核には震える弱い
アンテナが隠されている」という言葉は意味深です。
私たちは、本当に震えるようなアンテナで相手の人間を
デリケートに捉えているのだろうか…?
と自分自身の大反省も込めて、あえて★ふたつ!
2009.01.21:
ycci
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