ぶっくぶくの部屋

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「ぶっくぶく」とは、“ぶっく(本)”で“ふく(福)”の世界へ、という
ような思いつきで、深い意味はありません。ましてや、私がぶくぶくに太っ
ているからでも決してありません!まあ、読んで面白かった本をみんなに紹
介してみようというだけのことですので、気軽にお付き合いのほど。
ちなみに、すべて私の主観と独断(一部偏見?)ですので、あしからず。

File No.1
『食堂かたつむり』小川 糸(ポプラ社 1300)
オススメ度 ★★★☆☆

この本を読んでみようと思ったきっかけは、年末にさくらんぼテレビでやっ
ていた「山形元気大図鑑」をたまたま見たこと。著者の小川糸が山形県出身
者として登場していて、なんか不思議な雰囲気を発していたので…。
主人公のリンゴちゃんが恋人にふられて、故郷に帰り、「食堂かたつむり」
をやるお話し。正直言って、最初の数頁読んで、「ああ、オレの趣味じゃな
い」と思い、数日ほっぽっていました。でも、せっかく買ったんだからと思
い直して、少しいやいやながら読み進めてみたところ、なんと、中盤からが
ぜん面白くなって、しまいには、中年男として不覚にも鼻がツーンとしてし
まいました。
「料理は、自分以外の誰かが心を込めて作ってくれるから心と体の栄養にな
るのだ」というくだりは胸がジーンとしました。
そう、これは、料理を通じて、人を思いやるということをシンプルに教えて
くれる「大人の童話」なのです。
「最近、殺伐としているなあ」とか思っている人は、ぜひ読んでみてくださ
い。
そして、世の女性にも。女性たるしあわせ、母たるしあわせ、哀しみのひと
つの寓話かもしれません。
2009.01.13:ycci:count(761):[メモ/コンテンツ]
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