天地人

▼素直に感動!

三浦雄一郎のエベレスト登頂には素直に感動した。
なんのかんのと言う奴は山ほどいるが、行動だけで生き様を
示せる男はそうはいない。
「オレだってまだまだこれからだ」と思わせてくれるような快挙でもあった。
で、オレは自転車でGO!と思いきや、連続出場していた桧原湖大会に
参戦できず、残念無念。当日の朝、隣組の側溝掃除。なんでこの日なのよお!

File No.342
『自閉症スペクトラム』本田秀夫(ソフトバンク新書 730円)
オススメ度★★★☆☆

自閉症であるかそうでないか、白か黒かしかない診断・判断・教育・就労は
少しおかしいのではないか、という疑問を兼ねてから抱いていた。
同じような思いを持っているのはオレばかりではないのでは。
そんな疑問にこの本は「自閉症スペクトラム」という概念で答えてくれる。
「自閉症スペクトラムは、治療すべき病気≠ナはなく、支援すべき
少数派の人種≠ナある」という考えはまさに卓見。
少数派とは言え、自閉症スペクトラムの範疇に入る人は10人に1人いる
そうだ。

File No.343
『「働く」ために必要なこと』品川裕香(ちくまプライマリー新書 820円)
オススメ度★★☆☆☆

若者の離職率の高さが指摘されて久しい。
大卒就職者の入社3年以内の離職率約30%という傾向はあまり変わって
いないようだ。
それはなぜなのか、そしてそうならないためにはどうすればいいのか、
というのが、この本の主題でもある。
人は誰でも「リスク要因」と「保護要因」を持っている。
リスク要因とは、問題行動や非行などの社会不適応を起こす可能性。
保護要因とは、社会不適応を起こす可能性を予防するもの。
自分のなかにあるこれらの要因をセルフモニタリング「自己理解」し、
そのリスク要因をセルフコントロールしていくことが大事、というのが
この本の本旨である。
はあ?と思うかも知れないが、読んでみれば何となくわかるかも。

File No.344
『就活って何だ』森 健(文春文庫 740円)
オススメ度★★★★☆

日本を代表するそうそうたる企業の人事部長が語る学卒者採用の要諦。
具体的だし、それぞれの企業の人材に対する考え方もよくわかり、
たいへん面白い。
へえ〜、こんな考えなのか、と思わせるところが随所に出てくる。
ン十年前に読んでおけば、少しは違ったかもなあ、ン?変わってないかナ。
15社の人事部長が出てくるのだが、オレが一番興味深かったのはバンダイ、
共感を持ったのは電通だなあ。
この本の結論、企業が求める理想像のキーワードは、
グローバル、多様性(ダイバーシティ)、ストレス耐性、ビジネス感覚、
自分と向き合う だそうだ。
これから就活の人はぜひ読んでおいた方がいい。
もうすでに老い固まったオレとしては、感心する一方で、何をエラそうに、
なんて不遜な感情もちょいとばかり…。
大企業にご縁のないヒガミかしらん。



2013.05.28:ycci

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