天地人
▼今年もキツかったあ
走ってきたよお桧原湖一周。
毎年5月の開催なんだけど、今年は大震災の影響で
7月に延期。なんと、ちょうど30回目の開催なんだなあ。
距離は30kmだからほどほどなんだけど、後半の上り坂がちとキツい。
前半はラクラクだったけど、この上り坂に入ったらハアハア、ゼイゼイ。
こ、こんなにキツかったっけ。
まあ、ファミリーサイクリング大会だから楽しめばいいんだけど、
一応ロードバイクに乗ってる意地もあって…、なんとか降りずに
上り切れた。
が!?、どこからかやってきたタウンサイクル(≒ママチャリ)のあんちゃん
が猛然と追い越して行った。ゼッケンつけてないから、どこかで観戦でも
してたんだろう。
それが突如として!
クッソー、いくら疲れているとは言え、ママチャリに負けるワケには
いかんと思い、猛然と抜き返しにかかった…、その時!!
両足ふくらはぎがビクビクとケイレンし始めた。
ヤバッと思ったけど、ゴール間近かで人が観てる中、無様に降りるわけにも…。
痛みを必死にこらえてゴールしたオレの目の端に、かのママチャリのあんちゃん
のニヤリ顔があった。
チクチョー
みてやがれ、次回は平然と「カクサ」を見せつけてやっからなっ!
ん〜、でもあとで冷静に考えたら、ママチャリごときに対抗心燃やしてる
ようでは、アスリートへの道はまだまだ遥か先だなあ〜。
File No.247
『夢をかなえるゾウ』(飛鳥新社 648円)
オススメ度★★★☆☆
4年ほど前に出てだいぶ売れた本らしいから、すでに読んだ人も
多いだろう。オレは、文庫本になったから一応買っておこうみたいな
感じで、ずっと部屋にほっぽってた。
そしたらよお、日曜日にサイクリング大会終わって帰ってきたら、
チョー乱雑な部屋がキレイさっぱり片付いててよ、机の上にこの本が
ぽんと置いてあった。
人の本読んだな!?
まっいいかと気を取り直しつつ、パラパラ読み始めたら、意外と
面白い。
ウダツのあがらない主人公の「僕」のところに、ある日、ゾウの
姿をした神様「ガネーシャ」が現れる。
この神様、どういうわけか関西弁を話し、白玉あんみつが大好きで、
しかもヘビースモーカー。
そして、今はダメだけど成功したいと願っている「僕」に関西弁で
教えを次々に施して行く。
それはそれは、まったくの喜劇仕立て。
だけど、その教え(毎日の宿題)には数々の真理が含まれていて、
笑いながらも「なるほど、そうかもしれないなあ」と思わせられる。
ガネーシャのセリフは面白いけど、なかなか重い。
巻末には、名言集として収録されているくらいだ。
いくつか紹介する。
「自分の仕事が価値を生んでいるかを決めるのはお客さん、つまり
自分以外の誰かなんやで」
「自分が本当に成功したかったら、その一番の近道は、人の成功を
助けること、つまり…愛やん?」
「何でもやってみんねん。少しでも可能性のあることなら何でも
実行してみんねん。『バカバカしい』とか『意味がない』とか言うて
やらずじまいなやつらは…成功したくない自分を表現してんねん」
そう、その通り。
自転車でも何でも、まずはやってみんねん。
やらずにアレコレ言わんと、まずは乗ってみんねん。
そしたら、何かが開けてくるちゅうことや。
もっとも、「成功」したくて自転車のっとるわけやないけど。
(いつの間にか関西弁の自己正当化になっちまった)
そう言やあ、オレんちにもあったな、ゾウの置物。
その前でグチったり、お願いしたりしてみようかなあ。
そうすると、オレの前にもガネーシャが現れるかもしれん。
そしたら、宝クジの当たり方でも習おうっと。
「まずは人に当てて喜ばせろ。自分が当たったら寄付して
喜ばせろ」なんて言われるだろうなあ、きっと。
2011.07.28:ycci
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