天地人
▼汗が止まらない
オレは無類の大汗かき。
体型見ればわかるって?
いやいや、体重60kgの若きころからそういう体質。
社会人1年目の夏、「金一封」のボーナスではエアコン
なんか夢のまた夢。
ビール飲んでも涼しく感じるのは一瞬だけ。
あとは滝のような大汗まみれ。
そこで一計を講じて、上下タオルケットに挟まれて寝ることにした。
もちろんスッポンポンで。
これが快適「タオルケット・サンド」作戦。
中の具はロースカツ!?
だからっ、昔からロースカツじゃなかったんだって!
File No.238
『オノ・ヨーコ 安田財閥の血と芸術の血』
石井妙子(文芸春秋2011年6月号 860円)
オススメ度★★★☆☆
オノ・ヨーコというと、元ビートルズの中心メンバーだった
ジョン・レノンの未亡人であることは広く知られている。
が、それ以上のことを知っている人はあまり多くはないだろう。
オレもそう。
ジョンには興味があるが、オノ・ヨーコはなんだか得体が知れないし、
関心も殆どなかった。
ところが、ついこの間、大震災直後に彼女が祖国日本に発した
メッセージを聞いて「おっ」って思った。
そしてこの本(月刊誌の連載「現代の家系」シリーズ第3回)を
読んで、「へえ〜、彼女ってそういう人なのか」って初めて知った。
彼女は前衛芸術家にして平和運動家。
日本名は小野洋子。
齢78歳というから、オレたちの母親ぐらいの世代である。
彼女の祖父は安田財閥の始祖である安田善次郎。
そして、その係累には、財界人はもとより、芸術家も多い。
表題にもあるように、財閥の血と芸術家の血をひいているのが
オノ・ヨーコなのである。
もちろん彼女は裕福なお嬢様育ち。
その彼女が、どんな遍歴を経てジョンと結ばれ、自身の芸術活動や
平和運動に取り組んでいったかが、この本の粋であり、読みどころ
でもある。
一つだけ。
彼女の曾祖母小野嘉輿(かよ)は、戊辰戦争の時、血の海が広がる
二本松城で弟と二人だけ生き残った。
母方の祖父安田善次郎はテロリストに刺され息絶えた。
そして最愛の夫ジョンは凶弾に倒れた。
ミッション(使命)に生きるゆえの悲劇が付き纏っている…。
蛇足ながら、「文芸春秋」2011年6月号は、他にも、「震災・津波・
被曝の証言」や「放射能30問30答」などなど好企画が多く、
オススメの一冊である。
(もう本屋さんには7月号が並んでるかも知れないが)
2011.06.12:ycci
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