天地人

▼見かけではわからない

昨晩というか、今早朝というか、サッカーのアジアカップ、
日本はよくがんばったなあ。
アッパレ!
素人のオレから見ても、フィジカルの強さ、スピード、高さ
ともオーストラリアの方が上回っていて、わがニッポンは
押されっぱなし。ハラハラ、ヤキモキも極まって、ついに
延長を見ずして寝ちまった。
そしたら、そしたら、ナント、ナント!
勝負って見かけではわかんないよなあ。
だいぶ以前に、戦前の下馬評では劣勢だった法政大学が
ラグビーの大学選手権決勝を制した時、監督は、
「勝負はいつも五分五分です」という名文句をはいたことを
思い出した。
強者に臆することなく、弱者を侮ることなく、という
戒めでもある。
うむ〜、サッカーはそれほど好きじゃないけど、今回の
アジアカップは感動をもらった。

File No.211
『フィッシュストーリー』伊坂幸太郎(新潮文庫 514円)
オススメ度★★☆☆☆

前回の勢いに乗って、伊坂幸太郎の二冊目にチャレンジ。
この本は、表題作をはじめとした短編四作が収録されている。
どれどれと、読みだしたはいいが、うむむ…。
この本のオビには、確か「第一位」と大きく宣伝文句が
書いてあったハズだが。
それをもう一度確認すると、「今、おすすめの作家アンケート」
と小さい字で書いてあるではないか。
この本が第一位ということではないのね、つまり。
さもあらん。
なかなか味わい深い短編ばかりなのだが、オレが鈍なのか、
いまいちピンとこない。
とくに表題作の『フィッシュストーリー』は期待して読んだの
だが、「これで終わり?」ってなあっけない感じだった。
疑問が残るので、あとで誰か読んだ人と話をしてみたいもんだ。
『ポテチ』はなかなか面白かった。
登場人物やストーリー展開に独特の味がある。
最後にこれを読んで、少し救われた感じかなあ。

総じて言うと、泣かせたいのか、驚かせたいのか、考えさせたいのか、
オレには意図があまり伝わってこなかった。
著者にしてみれば「そんなんじゃねぇんだよ」ということかも
知れないが、やっぱ、時間とお金を使って読む限りは、何らかの
感動はもらいたいもんだよなあ。
前回読んだ『ゴールデンスランバー』はなかなか良かったんだけど、
あとはしばらくいいかなあ、今週もいろいろあるし…。



2011.01.30:ycci

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