天地人
▼古典落語で知る江戸
いやあ〜、ひさびさのハレ〜。
朝も早よからペダルうって思いきや、なんだか想定外の
イベントが入ってしまって、少しフキゲン。
でも、気を取り直して、夕方、20kmのロードへ。
やっぱ、1週間ご無沙汰してると、ペダルが重い!
そんで、途中、コンビニでサボったついでに衝動買い
したのがこの本デス。
File No.60
『落語でわかる 江戸っ子の暮らしと人情』
歴史の謎を探る会編(KAWADE夢文庫 540円)
オススメ度★★☆☆☆
前にも「志ん生」のことを少し書きましたが、ワタクシ、
古典落語が好きでして…。
なんでか?
江戸庶民の喜怒哀楽を軽妙洒脱に語るこの芸が、以前から
妙にツボにはまるんです。
実生活に潤いや楽しさが余りないから、意識が少しの間、
逃避を決め込むのかも?
(ほんとうに、だとしたらシャレになりませんが…)
ともあれ、この本、有名な古典落語のあらすじを紹介
しながら、その中にあらわれてくる江戸時代庶民の暮らしや
風俗(今のフーゾクではありません)、習俗、人情などを
わかりやすく解説しています。
落語を聴いたことのない人でも、たぶん面白いと思いますよ。
数ある古典落語の中でも、わたしがとくに好きなのは、
「文七元結」、「そば清」、「目黒のさんま」、「火事息子」
など。
笑いの中にもホロっとさせられる人情物が好きなんですよ。
だから「寅さん」も大好き。
粋で、強がりで、人情にもろい江戸っ子を生き生きと語り
描く江戸古典落語は素晴らしい伝統芸能です。
この本には、江戸のころの生活・風俗にかかわるウンチクも
ちりばめられています。
そのひとつ、なぜ「二八そば」というか?
もちろん、そば粉8:小麦粉2で打ったそばというのが表の
説ではあります。
では、裏の説は。それは、屋台そばが16文で売られていたから
ということらしいです。
つまり、2×8=16。
いかにもの由来ですねえ。
こんな話がいっぱい出てくるので、退屈しませんよ。
で、なんで★2つかというと、それは、やっぱ落語は「聴く」
ものであって、「読む」ものではないからでしょうか。
2009.07.20:ycci
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