→ エクセレントデザイン賞受賞-山形エクセレントデザイン2009
その昔、納骨室の中は「飛鳥の石室」にも見られるように、装飾品と壁画のあるすばらしい空間でした。現在その部分は見えないところなので、おざなりにされ、外観だけが立派に提案されています。平成7年から、石室の勉強を重ねて、春夏秋冬、東西南北、風水学による宇宙空間であったりと、意味を持つ空間であることも分かってきました。それをふまえ、将来自分が休む場所を楽しくするためのお手伝いをさせていただけたらと、作品を作成いたしました。作品としては、釈迦三尊立体レリーフ・般若心経・花園・春夏秋冬の花をあしらった四季の花園・浄土真宗の阿弥陀如来・物語風・真言宗大日如来・天女・ 色使いが黒と赤と金で仕上げ、縁起の良い数字「八」をあしらったそれぞれ違う和楽器を奏でている八体の菩薩・一般的に使用しているコンクリート制納骨堂・線彫りのレリーフ風作品があります。以上の石版4枚をひと組とし、組み合わせを自由に変えることが出来ます。また、釈迦如来、天女、阿弥陀如来、菩薩、般若心経の部分は、すべて本金箔を施し、花園の部分は彩色をほどこしています。そして、百年経ってもきれいなかたちを保ってほしいと思い、山形県の工業試験場に、この作品のサンプルを持参して、風化試験を実施しました。その結果、百年は風化しないでしょうと言うことです。やすらぎ石室は「まんだらの里」のブランドと位置付け、商標登録されています。さらにこの作品を使用した墓石については、斎藤茂吉文化賞を受けた、銅町の鋳金家、横倉友次郎先生より作成していただいた、ブロンズの名盤を、目印として表示しています。いろいろと見ていただいたわけですが、この他にも個人の生前の意志に答える、レリーフや、各宗派にこだわった作品、古代の石室の意味を追求したものなど、楽しい空間作りを大切にしながら、この作品を発表させていただきたいと思っています。次世代の墓として【やすらぎ石室】を自信を持ってお勧めいたします。[戻る]