さくらのノート

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 百姓は、物を生産するものと、思っていました。そして、物を作り出す仕事なので、とても大切な職業だと思っています。職業に上下の差別はないのだけど、一粒の種から、多くの食べ物を作り出すこの仕事が、人間を育てて行く上で一番大切な仕事だと私は思っています。「女は命を生み、農業は命を育てる」って、亡くなった連れ添いも、よく言っておりました。私も、亡くなった連れ添いも、生産した物を売る勇気は無かったと思います。でも、本当にいい物は、自信を持って紹介するべきですよね。皆の健康のためにもね。
 今、安ければ売れる時代から、高くても本物をとか、高くても身体に良いものをとか、野菜の見た目よりも生産者の顔をと、考える人が増えてきていますから、心を込めて、手間隙を惜しまず育てた物は、消費者も解かってくれますよ。きっとね。 でも、その裏にあるご苦労も良く解かります。 頑張ってくださいね。私も、自然環境保護のためにも、出来る所まで頑張りますね。

 ホウカブリは、冬に男の人がしてましたよね。寒いからかなって思っていました。女の人は、手ぬぐいを2枚使って、巧く頭と頬と首を覆い、その上から麦藁帽子を被るんですよね。子どもの頃、母が教えてくれて、そうしないと田んぼには行けないって思っていました。今は、不精して、タオルを首に掛けて、頭は麦藁帽子だけですよ。最近、日本手ぬぐいってあまり見かけませんよね。どこかに売っているのかな? やっぱり、野良仕事をする格好で田んぼに行かなイカンですね。
 これも、百姓の女性の文化でしょうかね。今の若い人たちは、手ぬぐいを忍者のように目だけ出して、自分の頭に付けられないでしょうね。

 立ちションベンって、男の人のものだと思っていました。でも、よく思い出してみると、私の祖母もしていましたね。今、生きていたら106歳です。私の母は、出来ないでしょう。私も出来ないでしょう。もし練習するのであれば、下着は着けていられないんでしょうね。それと、どこで練習すれば、一番成功し易いんですかね?
 私は、今、地元の人形浄瑠璃を練習しています。誰かが繋いで行かなければと、思ったからです。最近興味を持つ人が増え、座員も多くなりました。発表の時の、お客さんも、多くなってきています。一時は無くなりそうな状態でした。立ちションベンも、銅像が出来て、それを見て、練習すれば出来るんだよって思う人が多くなれば、受け継がれていくかもね?野良仕事の途中でのトイレに女性は困りますよね。私は、所々にトイレが在ったらいいのになあって思っていました。が、立ちションベンは思い付きませんでしたよ。菅野さんの感性って、いつも素晴らしいですね。感心ではなく感動させられています。

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