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小松 均(こまつひとし)

1902〜1989

日本画家。孤高の画仙人として有名。

山形県北村山郡大石田町豊田生まれ。
曹洞宗延命寺住職小松梅男の長男。生後2年満たずして父歿。
母子で村山市白鳥に移住、16才まで過す。
白鳥小学校、富並尋常高等小学校卒業後、画家を志して上京。
川端画学校に学び、のち京都に移り、国画会の土田麦僊に師事、
戦後、院展の同人に推挙された。

早くから水墨画に興味を持ち、線を強く彫り込むような独特な描法は、実在的な感銘と一種の土俗的なひびきをたたえており、それがまたある反主流的な雰囲気をまとって、院展における異色の存在となった。

京都の大原に居を定め自給自足の生活に入り、世俗とは無縁の暮らしを貫いたが、雄大で力強い風景画と飄々とした生活、風貌から「大原の画仙」と呼ばれた。

「櫟木」帝展特選(1929)。「牡丹」院展日本美術院賞受賞(1946)。「吾が窓より(夏山)」院展文部大臣賞受賞(1965)。「最上川シリーズ」芸術選奨文部大臣賞受賞(1975)。「雪の最上川」院展内閣総理大臣賞受賞(1979)。文化功労者(1986)。最上川の全ルートを描くのを念願とした壮大な連作「最上川シリーズ」は未完となった。 大石田町名誉町民。村山市名誉市民。 近代日本美術事典より引用

参考書籍

・最上川への回帰−評伝小松均−. 真壁仁 法政大学出版局.
・画人・小松均の生涯−やさしき地主神の姿−.田中日佐夫. 大阪東方出版
・ぼくのむら−絵本−.至光堂


▼Yamagatan ver9

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