スタッフヤマガタン(ヤマガタン事務局)

汝ふたたび故郷へ帰れず
文藝賞受賞作

飯嶋和一(著) 1952年山形県出身

出版社/著者からの内容紹介
伝説の作家のあの「血のたぎる傑作」がついに文庫化! 表題作のほか、小説現代新人賞受賞のデビュー作など、著者の現代小説すべてを収録した決定版!
  自然の息吹とボクサーの鼓動が響く名編。故・江藤淳氏が文藝賞の選評で「いつの間にか引き込まれていた」「現代の只中に活きている」と語った、伝説の作家の出世作が遂に文庫化。負け犬同然にリングを去ったミドル級ボクサー・新田駿一は、当てもなく帰った故郷の島でジムの会長の訃報に遭い再起を決意した ―。文藝賞受賞の表題作他、小説現代新人賞受賞のデビュー作など、著者の現代小説すべてを収録した決定版!

内容(「BOOK」データベースより)
故郷とは、人に何をもたらす場所なのか?「読む者をリングに立たせる」と言われた迫力満点のボクシング小説でありながら、人と風土との関わりを深く見つめた傑作―故・江藤淳氏が選後評で「いつの間にか引き込まれていた」と語った、第25回文芸賞受賞作『汝ふたたび故郷へ帰れず』を筆頭に、晩年を迎えた父の “記憶の痛み”に触れ、それに応える息子の姿を描いた佳編『スピリチュアル・ペイン』、そして小説現代新人賞受賞のデビュー作『プロミスト・ランド』までを収録。稀代の歴史作家・飯嶋和一の現代小説すべてを収めた価値ある一冊。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
飯嶋 和一
1952年、山形県生まれ。1983年、『プロミスト・ランド』で小説現代新人賞受賞。88年、『汝ふたたび故郷へ帰れず』で文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
始祖鳥記/飯嶋 和一 (著)
出版社/著者からの内容紹介
空前の災厄続きに、人心が絶望に打ちひしがれた暗黒の天明期、大空を飛ぶことに己のすべてを賭けた男がいた。発表当時、朝日・読売・毎日・共同通信・週刊文春など、マスコミの大絶賛を浴びた傑作中の傑作、待望の文庫化!
 あのマンザイブームの仕掛人であり、戦後のお笑い界を見続けてきた名物プロデューサー澤空前の災厄続きに、人心が絶望に打ちひしがれた暗黒の天明期、大空を飛ぶことに己のすべてを賭けた男がいた。その“鳥人”幸吉の生きざまに人々は奮い立ち、腐りきった公儀の悪政に敢然と立ち向かった――。
構想十三年、執筆二年。伝説の著者が心血を注いで書き上げ、発表当時には、朝日・読売・毎日・共同通信・週刊文春ほか、40にも上る媒体で大絶賛された傑作中の傑作が、遂に文庫版で登場します。乞うご期待です!
「本書の素晴らしさには感服しました。このような本に出会えて幸せです。」直木賞作家・山本一力

内容(「BOOK」データベースより)
空前の災厄続きに、人心が絶望に打ちひしがれた暗黒の江戸天明期、大空を飛ぶことに己のすべてを賭けた男がいた。その“鳥人”幸吉の生きざまに人々は奮い立ち、腐りきった公儀の悪政に敢然と立ち向かった―。ただ自らを貫くために空を飛び、飛ぶために生きた稀代の天才の一生を、綿密な考証をもとに鮮烈に描いた、これまた稀代の歴史巨編である。数多くの新聞・雑誌で紹介され、最大級の評価と賛辞を集めた傑作中の傑作の文庫化。

内容(「MARC」データベースより)
未曽有の凶作と貧困による絶望感が世を覆っていた江戸・天明期、大空を飛ぶという突拍子もない夢に賭けた男がいた。迷わず、おのれを生きること。そう人々に希望を与えた「鳥人」幸吉の生きざまを、綿密な考証で鮮やかに描く。

出版社からのコメント
大飢饉に始まり災いが続いた暗黒の江戸・天明期、大空を飛ぶことにおのれのすべてを賭けた男がいた。その〃鳥人〃備前屋幸吉の生きざまに人々は奮い立ち、腐りきった公儀幕府の悪政に敢然と立ち向かった。伝説の作家が心血を注いだ感動の歴史巨編。

雷電本紀/飯嶋 和一 (著)
出版社 / 著者からの内容紹介
史上最強の相撲人・雷電を描いた傑作歴史巨編
異常気象、凶作、飢餓、疫病の蔓延と、厄災ばかりがうち続いた江戸天明期、後世まで語り継がれる一人の力士が彗星のごとく現れた。巨人のような体躯と野獣のような闘志で豪快に相手を投げ倒していくこの男に、抑圧され続けてきた民衆は未来への希望の光を見た。実在の伝説的相撲取り「雷電」の一生を、緻密な時代考証を踏まえドラマチックに描いて、飯嶋和一の名を世に知らしめた大傑作歴史巨編の文庫化!

内容(「BOOK」データベースより)
凶作、飢餓、貧困に悪政が追い打ちをかけた天明、寛政年間、後世まで語り継がれる一人の力士が彗星のように現れた。巨人のような体躯、野獣のような闘志で、生涯にわずか十敗。豪快に相手をなぎ倒すこの男の相撲に、抑圧され続けてきた民衆は快哉を叫び、生きることへの希望を見いだしていった。実在する伝説的相撲人・雷電の一生を、雄大な構想と綿密な時代考証をもとに、足かけ六年の歳月を費やして執筆。いずれも粒ぞろいの飯嶋和一の歴史小説だが、その嚆矢として作家の名を鮮やかに読む者の脳裏に刻み込んだ、感動の歴史大作である。

飯嶋和一(イイジマカズイチ)
飯嶋和一(イイジマカズイチ)

1953年山形県生まれ。

88年『汝ふたたび故郷に帰れず』で文藝賞。『雷電本紀』を刊行して話題をよぶ。その力量とスケールの大きさで注目される。『神無き月十番目の夜』ほか。

飯嶋 和一(いいじま かずいち、1952年 - )は日本の作家。山形県生まれ。法政大学卒業。1983年「プロミストランド」で小説現代新人賞。1988年『汝ふたたび故郷へ帰れず』で文藝賞受賞。しかし、その後文学賞受賞を拒否しているといわれ、直木賞候補にもなったが、それを拒否したとの話もある。しかし、2000年に発表した、『始祖鳥記』で中山義秀文学賞を受賞した。