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論創叢書

マルクスのロビンソン物語
ISBN:4846003736
288p 20×16cm
論創社 (2003-07-30出版)

大熊信行【著】

ランゲ、ピグウら西欧の経済学者に先駆けてマルクス『資本論』第一部第一章第四節へ深く分け入って“ロビンソン物語”の中に「配分原理」を発見。
マルクスのロビンソン物語(マルクスのロビンソン物語;配分原理;配分原理の拡充;配分学説史考)
諸家の批評に答ふ(労働還元の一問題;マルクス主義批評家の一例について;別種の『配分思想』について;日本的マルクス主義批評の特性について;マルクス・ロビンソンの再発見;配分比例の規制要因は何か;なにゆゑにマルクスを読むか)


大熊信行
おおくま のぶゆき

経済学者、評論家、歌人。福田徳三門下。

山形県米沢市元籠町出身

1893年2月18日 - 1977年6月20日

旧制米沢興譲館中学校(現山形県立米沢興譲館高等学校)を経て1916年東京商科大学(現一橋大学)卒。1916年日清製粉入社。米沢商業学校で教鞭をとった後、1919年東京商科大専攻科進学、1921年同卒。1941年経済学博士(東京帝国大学)。

1921年小樽高等商業学校(現小樽商科大学)講師、1922年同教授、1923年病気で同校を退職。1927年高岡高等商業学校(現富山大学経済学部)教授、1929年から1931年まで文部省在外研究員として、イギリス、ドイツ、アメリカ合衆国に留学。戦時期は「政治経済学」の構築を唱道、1942年高岡高商を退職し海軍省大臣官房調査課嘱託、1943年大日本言論報国会理事。

小樽高商では小林多喜二、伊藤整などを教えた。

戦後公職追放を受けるが、追放解除後1952年神奈川大学教授、1953年富山大学経済学部長、1965年神奈川大第二経済学部長、1971年創価大学教授を歴任。1946年から山形県地方労働委員会初代会長なども務める。また論壇でも活躍。1977年劇症肝炎のため米沢市で死去。

大熊信行研究会が運営されており、年に1回、東京で集会を開いている。