雅楽演奏団体『山形楽奏』

▼西置賜教育委員会 音楽部会 雅楽研修 そのG

 研修会最後の演目となりました。舞楽「蘭陵王 壱具」で御座います。「陵王」とも呼ばれ、舞楽の中ではよく演じられる曲で、神社や演奏会などで見られた方も居られると思います。
 曲の由来は、およそ1500年程前、中国に「北斉」という国がありました。その国に「長恭」という王が居たのですが、その顔は端整で、今風に言えばイケ面で優し過ぎる顔立ちで、戦場に於いて兵士達の指揮がなかなか揚がりませんでした。そこで長恭は厳しい仮面を付けて戦の指揮を執ったのであります。するとその甲斐あってか大勝利を治めました。それを喜んだ家来たちが作ったのがこの舞であると云われています。
 この舞楽は、入場、當曲、退場という形式で構成されており、勇壮華麗な走り舞で御座います。

 今回アップ下のは「小乱声(こらんじょう)」。
映画の上映や演劇の上演の開始の合図にブザーが鳴ります。

 でも、古人はやっぱり心に余裕があるというか、日本人の繊細な感覚というか、開始の合図に曲をつけたのです。それが「小乱声」なのです。
 上映や上演の合図のブザーが鳴るとワクワクドキドキしますが、古人もこの「小乱声」を聞いて、ワクワクドキドキしたのでしょうね。


下の画像をクリックして下さい。「小乱声」をお聞きいただけます。

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2009.11.07:yamagaku

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