雅楽演奏団体『山形楽奏』

▼西置賜教育委員会 音楽部会 雅楽研修 そのB

このようにあたふたしながら始まった雅楽研修会。

まず始めに演奏したのは、このシリーズ最初にアップした動画の「平調音取」。
この「平調音取」の「平調」とは、西洋音楽には様々な調子の曲があるように、雅楽にもいろんな調子の曲があります。その中の一つの調子です。「音取」とはチューニングのようなもの。
オーケストラでは、第一バイオリンの第一奏者がオーボエに合図してE音を出して、其々がチューニングをするようだが、雅楽においては「音取」と言う短い曲で曲調や音調を整えるのです。

いや〜、改めて日本の古人の感性の豊かさには敬服してしまう。


そして引き続き演奏したのが今回動画アップした「越殿楽」。
ここで言い訳をしておきたい。この動画はデジカメでの撮影で、しかも4MB迄おとしてのアップ。当然画質・音質はかなりおちています。(それより演奏者のレベルの低さを指摘している人も居るのだが…)

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この「越殿楽」は、神社や結婚式場などでよく聞かれるとても有名な曲で、平安中期に唐から伝えられました。
伝えられた当初は、葬儀の時に用いられる「盤渉」の調子でしたが、それを「平調」に移調して演奏されるようになり、その旋律の美しいことから、「黒田節」を始め多くの民間音楽の原曲になったと云われています。
曲名は一説には、中国西域にあった地名の古称「Yu-tian」の音訳であるといわれています。


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2009.11.03:yamagaku

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