日常の極上。。。

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 1980年にアメリカでうまれた「メイク・ア・ウィッシュ」は、難病の子供たちの夢をかなえるボランティア団体。現在は世界30か国以上に広がり、夢を叶えた子供たちは14万人以上、日本支部も92年に誕生しています。

X JAPANのギタリスト、故hideさんが骨髄バンクにドナー登録したり、シェラトンホテルのホテルマンが屋上にクジラの絵を描いたりしたのも、この運動がきっかけだそうで、その報道でご存知の方も多いはず。

筆者の大野さんは日本支部の事務局長ですが、元は一介の主婦。友達からたまたまメイク・ア・ウィッシュの話を聞き、いてもたってもいられず参加することに。本書は彼女が関わった活動の中でも、特に思い出の深いエピソードを集めたものです。

イルカと遊びたい、歌手に会いたい、絵本を出版したい、珍しいカブトムシを見たいなど、子供たちの夢はじつに様々。夢を叶えられる子も沢山いますが、難病の身のために体調が急激に悪化したり、夢の実現の一日前に亡くなったりすることもあります。

彼らの思い出作りのために、日夜奔走する大野さんやスタッフのみなさんの活動にも感動しますが、子供たちにもボランティアの方々への深い感謝の様子が伺え、読んでいて思わず涙が頬を伝わります。

子供たちの夢が主役であって自分たちはその「応援団」、「夢の実現はゴールではなく、新しい夢へのスタートライン」という団体のポリシーや、ボランティアは三日坊主でも自己満足でもいいという大野さんの考えにも、大いに共感できました。日頃ボランティアとかしてないので、余計に身に沁みます。寒い冬でも心が暖かくなれる優しい本です。



いつか、自分に余裕があるときに参加したい。



私の夢です。。。。。

2010.12.08:wonderful:count(1,716):[メモ/コンテンツ]
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