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新商品の「テーブルセンター」

  • 新商品の「テーブルセンター」
季節の草花を手書きした「テーブルセンター」(1枚 2,625円)を発売しました。


一筆一筆、心を込めて描きました。
絵の具に布絵用の定着剤を混ぜ、仕上げにアイロンで熱処理をしました。


布の端は上品な「ふさ結び」を施しています。


長井のあやめ


木の葉


椿

是非、お手にとって優しい風合をご覧下さい。

お求めは タス物産館にて。
2010.12.10:watagen:コメント(0):[長井紬について]

古くて新しい

 降り積む雪に囲まれた農家の灯りの中から聞こえてくるはた織りの音・・・。
 素朴な味わいで知られる長井紬・米琉紬・置賜紬は農家の副業として、手工芸品として、またひとつの風物詩として、庶民とともに歩んできました。
 その歴史をたどれば、天正年間から養蚕の盛んであったこの地に、いまから200年前、時の名藩主上杉鷹山公が産業振興策として、越後から、織物の技術を導入したのが最初だとされています。以来、その素朴な味わいの紬織は長井地方の特産物として大きな位置を占めてきたのです。
 明治の中頃になってその名が全国的に知れ渡り、渋味のある味わいと丈夫な品質で広く愛用されるようになりました。
 伝統を守ることの難しい現代においてもなお、絶え間なく続けられている努力と工夫は、昭和51年3月、通産大臣指定の「伝統的工芸品」として認められ、大きく開花したのです。
 現在の長井紬は、真綿紬と玉糸紬アンサンブルの2種類が生産されています。
ともに絹のもつ独特の底光りを活かしていて、他の追随を許さぬ高品質の、いわば手作りの絣紬として愛用されています。(長井紬織物工業協同組合)
2008.12.17:watagen:コメント(0):[長井紬について]

紬のはなし

 長井紬は農家の副業として生まれました。最初は、縞(しま)、格子などの単純な模様でしたが、長井紬にたずさわる多くの人々の努力と長い年月が、絣織物としての長井紬をはぐくんできました。
 長井紬は、よこ糸に真綿紬糸、または玉糸を、たて糸には座繰り糸と玉糸を使っています。真綿紬糸は真綿からつむいで作られます。玉糸は二匹の蚕が共同で作った一つの大繭から製糸した糸です。ところどころに小さな節があるのが特徴です。座繰り糸は昔ながらの方法で製糸された絹本来の風味を持った生糸です。
 玉糸と座繰り糸は長井独特の水撚りによって必要な太さに合わされます。このような糸をたて糸とよこ糸に使い、絣を作ります。
 絣を作る行程は、意匠紙に図案を描き種糸に写し取る事から始まります。スミ付、絣くくり、すり込みなどの作業が続きます。どれも根気のいる手作業です。ていねいなそしてしっかりとした染色がこれを支えています。
 こうして作られた絣糸は、一本いっぽん丹念に柄を合わせながら手織されて長井紬になります。吟味された糸と、それを織るまでの細かな心くばりは、長井紬だけが持つ豊かな風味をかもしだすのです。
 それは柔らかさを保ちながら、とても丈夫で着れば着るほどにからだにしっとりとなじんで来ます。男物としても長井紬の風合は、着る人の心をとらえて離しません。手作りの絣の柄は、素朴な中にも個性的なセンスが光り、紬を織る長井の人びとの心を着る人に伝えているのです。
(長井紬織物協同組合)
2008.12.16:watagen:コメント(0):[長井紬について]
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