裏磐梯高原ホテルのブログ

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今日は外も冷たい雨が降っております。ひと雨ごとに冬の足音が聞こえるようです。今回は五色沼の一つ、弥六沼について書いてみたいと思います。
1888年(明治21年)磐梯山の噴火によって桧原湖・小野川湖・秋元湖・五色沼といった大小300余りの湖沼群が裏磐梯に形成されました。
噴火による森林破壊の被害は甚大で緑がほとんどない荒地に様変わりしてしまったとのことです。明治40年頃、会津若松市の遠藤十次郎氏が裏磐梯の植林に着手されました。試行錯誤を繰り返し、さまざまな困難があったと言われております。
ちょうどその頃、林学博士でもある中村弥六氏と出会うのです。中村氏は荒地に赤松が適していることを遠藤氏にすすめ、裏磐梯の広大な地に13万本もの赤松を植林しました。今日現在、この素晴らしい自然が残されているのは森が100年余をかけ本来の姿に戻ろうとするエネルギーと遠藤氏や中村氏、植林に携わったすべての人々の想いがこの素晴らしい景観になっているのだと思います。
弥六沼の由来は遠藤氏が中村氏へ感謝の意を込めて名付けたといわれております。
今日のような雨の降る日、この窓からみえる景色に当時への想いをはせるのも私の大切な時間の一つです。
(写真は5月中旬頃 磐梯山の雪解け水が最も多く流れ込む季節です)
2009.11.15:裏磐梯高原ホテル:count(1,428):[メモ/コンテンツ]
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