株式会社 財務経営調査研究所(FMI)
▼同族会社の株主構成分析例
同族会社の資本リスクを的確に押さえるため、自社の株主構成を次の要領で分析すると、資本リスクが浮き彫りになり、今後の資本の安定継続に有効です。特に、今後事業承継対策が求められる企業は、是非参考とされることをお勧めします。
1.株主の分類整理方法
主要同族株主を分類する場合、横軸に同族ファミリーグループ(FG)別に
区分すると一方、縦軸には現代表取締役を中心にした世代別(第1世代、第2世
代…)に区分整理すると、以下の点が明らかになります。
2.明らかになる事実
@主要同族株主FGが有する議決権シェアー及び順位
A世代交替の状況及び世代別筆頭株主とシェアー
B以上から現状の資本的安定度と今後の自社株分散リスク
3.資本安定度の判定基準
@主要同族株主FG(上位3位)の議決権シェアー 2/3以上
A筆頭同族株主FGの議決権シェアー 1/3以上
(ポイント)
@:株主総会で特別決議が可能、A特別決議が拒否できる
4.自社株分散リスクの兆し
@自社株の相続税評価額が高騰し相続税負担に耐えられない
A同族株主の世代交替で事業経営から遊離する株主の増加
B企業の成長と組織経営への転換で同族以外の資本参加が増加
5.資本の安定化対策の決め手
@事業承継に最適な自社株対策
A自社株の相続税評価引き下げを柱とする相続税対策
B同族のみに拘らない真の安定株主づくり
(例)従業員持株会
以上
2011.10.01:uemura
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