登記簿に記載されています面積の中には、今から100年以前、つまり明治初期に縄を張って測量した時代のものがそのまま記載されている場合もたくさんあります。
それらの土地を現代の発達した測量器械と高度な技術で測量しますと、相当の違いが出てくるのは当然のことだと思います。
ほんとうの大きな安心とは、登記はもちろんのことですが、登記簿に記載されている事項と、図面が一致していること、更に図面と現地の状況が一致していること、つまり「登記簿」「地積測量図」「現況」この三つの要件が合致しているとき、はじめて完璧といえるのです。
中には登記されていても境界標が入っていなかったり、境界標の替わりに木が植えてあったり、または漠然とした山の尾根を境界としている場合もあります。それらは決して不動の境界とはいえませんので、しっかりした永久的な境界標を設置しておきましょう。