外壁塗装の左官仕上げとは?
外壁塗装の仕上げには様々な種類があります。 今回はその中のモルタル外壁の仕上げのひとつ、「左官仕上げ」について、メリット・デメリットなどをご紹介します! 【左官仕上げとは】 左官とは石灰や土、砂などに水分を含ませた材料が固まる前に鏝(コテ)などの道具を使い壁や床に塗る技術のことです。 左官職人がその場で塗って完成させることから『左官仕上げ』などと呼ばれ、使用される鏝(コテ)には仕上げ鏝・櫛目角鏝、様々な種類があります。 現代は化学物質が原因とされるシックハウス症候群やアレルギーなどが問題になっていますが、左官で使用される材料は自然素材が使用されており、その点でも注目されています。 【代表的な左官鏝の種類】 ●仕上げ鏝 先端が尖っている鏝で、よく目にするタイプのものです。 主な用途としては仕上げの作業に用いられます。 ●櫛目角鏝 漆喰などを鏝で下塗り・上塗りした後で完全に乾く前に歯型の付いた櫛目鏝で筋目を入れていく仕上げに用いられます。 ●ゴム鏝 板の部分がゴム製の鏝です。 タイルとタイルの隙間(目地)を埋める作業など、傷つきやすい素材や場所に対して使用します。 【メリット】 ●職人の手作業による仕上げのため、温かみのある風合いや、デザインの自由度が高い。また、吹きつけ塗装による模様仕上げも可能 ●珪藻土や漆喰などの自然素材を使用するので化学物質の心配がない 【デメリット】 ●塗り替え時には、仕上げ面に吸い込みが生じるため、塗料が多く必要になる ●仕上がりが職人の技術力に左右される ●費用が高い (クロス壁紙と比較すると珪藻土は約2倍、漆喰だと約4倍 また、職人の手間代も多くかかる) 以上が左官仕上げの概要やメリット・デメリットになります。 次回以降は他の仕上方法についてご紹介します!
2024.03.27