ともいく日記

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今日は『釣りキチ三平』の映画を見てきました。

大体こういうマンガ原作の映画はハズレが多いのですが、なかなか原作の雰囲気を出してましたね。
さすがは『おくりびと』の滝田監督です。
撮影は秋田県を中心に山形県でも一部行ったそうです。

細かいところでは愛子姉ちゃんが原作と違ったり、一平じいさんがハゲてないとかつっこみ所はありますがなかなかよかったですよ。
マニアックな所では「ダブルハンドにダブルホールは不要」というセリフや、フライラインが目いっぱい出きった後にバッキングラインがしっかり巻かれていたりとフライフィッシングを知らないと分からない描写が出てたのはマニアがニヤリですね

原作(マンガ)の最終章では一平じいさんは死んでしまいます。
三平君が季節外れの鮎を釣って、家に帰ってきた時に一平じいさんは座ったまま・・・
そのあと葬式のシーンをじっくりと描いて最終話となります。

正直マンガで葬式の描写を延々と描くことは普通は考えられない事なのだろうけれども作者の矢口高雄先生は、マンガを読む子供達に命の重さと尊さを考えてもらいたいという一念からペンを走らせたそうです。ひとりの人間が死ぬということはこういう事なんだと伝えたかったのでしょうね。

今の子供たちは核家族化が進んで葬式が身近でないかも知れません。
誤解を恐れずに言えば『遺体』に触れてその冷たさを知ることが命の大切さを知る一番の機会かもしれません。

映画での一平じいさんは元気その物ですが、監督が『おくりびと』の滝田監督なので、ふっと思ったところでした。
2009.04.05:yoshida:count(756):[メモ/いろいろ]
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