ハタナカの流々ノート
▼気合い!消費者が支配者か?
授業が終わって溜まった疲れがでて、更新をさぼってしまいました。
すみません。気合いを入れ直します!
さて、タイトルの「消費者が支配者か?」について。
消費者は、「ヨリよい商品やサービスを、ヨリ安く買う」
というのが常識になって、提供する企業側は壮絶な努力をして、
ヨリよい商品やサービスを、ヨリ安く提供しようとします。
ここで、大部分の消費者は、企業で働いていることを考えると、
不思議な感じになりませんか。
自分で頑張って稼いだ分のお金で、ヨリ高い給料をもらいながら、
買うときは、別の誰かが必死になってヨリ安く提供して
くれるのを期待してます。
要するに、安く手に入れるために、別の誰かをこき使っているワケです。
そして、その誰かも消費者として、また他の人達をこれまで以上に
働かせている循環が生まれています。
働くことは、人から必要とされるという意味で尊いものですが、
消費者の動向次第で、企業は儲かったり倒産したりします。
これを弱肉強食の原理と捉えて、市場には競争原理が働いている、
と言うこともできるでしょう。
しかし、これでは、企業人が消費者に振り回されているとしか
言いようがないのではないでしょうか?「消費者の勝手」です。
一方で、その消費者はどこかの企業で働いています。
つまり、「ヨリ安く」が巡り巡って、
自分で自分の首を絞めていると言えないでしょうか?
一定の収入のある消費者が、企業が成長できる適正価格で
買うことが常識になれば、企業人が過剰な働き方から解放されて
お互いがハッピーになれるのではないか?と思います。
同時に、株式会社と違って、消費者が経営者となるならば、
「全体としての社会の合理的協調的な努力」
(エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』)
がなされ、本当の地域づくりができるのではないかと強く思っています。
2011.08.24:tomohata
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