FPのひとりごと

▼食い物の恨みは恐ろしいぞ

北朝鮮が米韓合同演習を理由に南北高官級会談をドタキャンした



ついでに 米朝首脳会談開催にもアラームを鳴らした 「やらんかも」と



 「やっぱりな・・」 かぶってたネコがズリ落ち始めている



“あの”北朝鮮に いつまでもいいコでいられると ケツがムズムズしだす



粛清と圧政の世界ランクbPに 八方美人は似合わない



そういえば日本にも 従来の辛口コメントをぶつけてきている



まあ 硬軟使い分けというか飴と鞭作戦というかそんなとこなんだろう



緊張感を演出しながら 自分のペースに持ち込み



交渉を有利に進めようとの思惑が透けて見える



なんだかんだ言いながらも 南北も米朝も会談は開催されるだろう



それはいいのだが 米国が北の体制を保障してしまったら



それ以降の北朝鮮はどうなるんだろう?



南北統一って 聞こえはいいし いずれは実現すべきことなのだが



東西ドイツのような統一のプロセスは 全然見通せない



ドイツの時だって 相当のハードランディングになってしまい



首相のホーネッカーは失脚させられ 悲しい末路をたどったし



今となっても 統一の混乱の残り火は消えていないようだ



北は完全な独裁国家だ 一党独裁ではなく 一人の独裁者による独裁だ



仮に 南北の経済交流が機能しだせば 人も物も情報も行き交うことになる



そうすれば どうしたって北の歪な統治体制が炙り出される



その時 北の人民はなにを思うのだろう



資本主義国家の「飽食」を垣間見て 自らの空腹をどう諌めるのだろう



冗談ではなく「食い物の恨み」が暴発してもおかしくはない



「王朝と取り巻きだけがたらふく食いやがって」の恨みは恐ろしい



粛清されてきた人脈も 復讐の機を逃しはしないだろう



統一に向って舵を切ることは 体制転換のスタートにもなりかねない



開国と鎖国を同時に進めることはできない



そんなシナリオは百も承知の三男坊 ここをどう乗り切るつもりなのか



一つ間違えば「第二のカダフィ」だし・・



ソフトランディングへの周到なシナリオが用意されているのだろうが



トランプという飛び道具またはジョーカーの存在が最大のネックだ



読めないこのカードの存在が 体制の存否を決する



最後にババを引くのは誰なんだろう



日本でないことを祈るだけだ
2018.05.16:tnw

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