FPのひとりごと

▼介護(被介護)の世界

相模原の障害者施設で凄惨な事件が起きた



現時点で 19名の死亡が確認されているということだが



重傷者も多く 今後も予断は許さない



いまのところ 被疑者の動機もはっきりしないが



その負のエネルギーが尋常でないことだけは明らかだ



一部のメディアの報道によれば 怨恨のように言われているが



どれほどの怨恨なら あんな惨たらしいことができるのか



とても人間業とは思えないし 一線を越えていたのかもしれない



もう悪霊にとり憑かれたとかでなければ説明のつかない事件だ



捜査の進展が待たれるが ただただ被害者のご冥福をお祈りします



私はどちらかと言えば 介護される側の人間だ



なので 介護‐被介護の関係性については当事者として理解している



私の場合 障害者人生がはや十年を超えようとしてるので



初対面の福祉関係者とも 瞬時に人間関係を築けるようになったが



私のような(面の皮が厚い)被介護者は少ない



内面にいろいろ抱えている方が圧倒的に多い



それは介護する側も一緒だ(たま〜に なんもない人もいるが・・) 



そのガス(ストレス)が限界まで溜まって 爆発することがある



そういう現場を何度も目撃してきた



私には両サイドの気持ちがわかるだけに胸中は複雑だ



私は嫌なことがあれば 明るくストレートに言うことにしている



それがお互いストレスを溜めない最善策だからだ



忙しい介護の現場で我慢しても なんの美徳にもならない



が “明るくストレートに” これが難しい



コミュニケーション能力に難がある障害者ならなおさらだ



介護の現場は過酷だ



私が健常者だったとしても 3日ともつまい



介護従事者の職場定着率は低いが



過酷な現場で あれだけストレスを抱えればやむをえないと思う



勿論大部分の介護従事者は 自分で折合をつけて仕事に励んでいる



ストレスともちゃんと向き合って 解消する努力もなさっている



犯罪行為に及ぶなどというのは ほんとに特殊なケースでしかないし



異常者という括りでも間違っていないだろう



ただ



“あっても不思議ではない”



そう思わせるものがあるのが 介護現場の怖さだ
2016.07.26:tnw

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