FPのひとりごと

▼『ライフネット生命』 ふたたび・・C

このシリーズをまめにチェックしている奇特な方々
そろそろ頭の中が蒙昧してきてるのではありませんか
(“蒙昧”って南陽弁の“モーマイ”と同じ言葉なのだろうか?)
保険って 一見すると単純なものに思われがちですが
ところがどっこいぎっちょんちょん なかなか奥の深いものなんです
単純を志向し 実際 単純に見えたライフネット生命ですら
我がブログでも一二の長編となるぐらいの分析を必要としている 
(そりゃー 迷走と編集能力の欠如が原因だろうって! だよね)
商品は単純でも そのポジションを見極めるのは なかなかの難物だ
でも ポジションを見極めなければ その商品の価値は判断できない
怖いのは わかったつもりになることです
本来 何十秒かのCMで 決して単純ではない保険を理解できるはずがない

一般の消費者にとって 保険というのはCMイメージの影響が大きい
最近のイメージ戦略で ずばぬけて凄いと思ったのは
ズバリ! 『石川遼のような生命保険』(←第一生命『順風ライフ』)だ
今までも 松嶋菜々子 綾瀬はるか 宮崎あおい 地井武男・・
好感度の高い女優や俳優を使ってきたCMは多々あれど
そのイメージではなく“本人のような生命保険”という触れ込みは
長い生命保険業界のCMの歴史の中でも本邦初であろう
これ 言われた方は どのように対応すればよいのだろうか?

『石川遼のような生命保険!』と言われて 
まず あのゴルフでバンバン賞金を稼いでいる石川遼を思い出し
若い 賞金王 爽やか 親孝行 イケメン スポーツマン ・・・
こんなイメージを思い浮かべてみて それを保険に!・・・? 
って できるわけねーだろ! 要求がムチャすぎるよ これ!
賞金を稼いで爽やかでイケメンな保険・・ 『出て来いや!』
本件は過激すぎるとしても 保険のイメージ戦略そのものは不変だ

たとえば 最近なにかと話題の『先進医療(特約)』
医療保険を販売しているほとんどの保険会社が この特約を売り出している
CMで あれだけ『先進医療!』と叫ばれれば意識せざるを得なくなる
そうすると あまり中身をチェックすることもなく必要に迫られてくる

 重病で重篤な状態→一縷の望み→先進医療→超高額な医療費=自腹

こんなフローがイメージとして浮かんでくるのではなかろうか
そして このイメージが嵩じると

   『お金で命が救えるならば・・』  となり

なんだか いつの間にか “生活必需品”となっている

  ♪♪ ナイナイナイ そーこがあぶないーー ♪♪

私の個人的見解としては 現時点では 先進医療特約 不要です
保険というのは めちゃくちゃシビアに値付けをしているんです
リスクを徹底的に分析・考量し 絶対赤字にならない値付けなんです
その結果 付けた値段が だいたい月に100円ぐらいです 各社とも
仮に 10年間払い続けたとしても12,000円にしかなりません
保険会社は このリスクを“その程度”にしか見積もっていないんです
それはどうしてなんでしょうか・・

引っ張っておいて  また   あ し た
2011.09.10:tnw

HOME

copyright/tnw

powered by samidare