FPのひとりごと

▼だっから言ったじゃないの!I

コンプライアンス
本来は ことさら問題にすべきことではないのだろうが
“いろいろな事情”で後回しにされてしまうことがある
ホリエモン 村上世彰 木村剛 みんなこれで躓いた
日本の輝ける星になりかけては リングアウトしていった

いまや 保険会社は“コンプライアンス”の大合唱だ
ときには 営業成績よりも序列が上になる
今度ここでヘマをすると お上が許しちゃくれないからだ
そりゃあそうだ
あんだけ保険金の不払いが出てきたら 厳格にせざるをえない
お上の想像をはるかに超えた件数だったのであろう
結果として保険会社の“ゆるい”体質が炙り出されてしまった
もう本気でやらないと お上も許してはくれない

この問題 別に保険業界だけの問題ではない
どこの業界だって 抱える事情は一緒だと思う
バブルみたいに時代が人心を惑わすこともある
でも ここに普遍的なテーマも見え隠れする

言うまでもなく 日本は資本主義の国だ
共産主義 計画経済を標榜している国は今や絶滅に近い
資本主義は 基本 弱肉強食の世界だ
相手を叩いて 蹴落として 強い者だけが生き残っていく世界だ
だからもともと血生臭い獣の世界だ 資本主義は
経営者になってみると よくわかるが
経営の危機に陥ると きれいごとなど一切通用しなくなる

獣の血をたぎらせなければ この世界での成功はない
とはいえ 獣になりきれば リングアウトは必定だ
経営意欲が満々で 順法精神にあふれる経営者だっている 当然
(ワタミの渡辺美樹さんなんかは そんな感じがする
 ソフトバンクの孫さんは うまくリング内に踏み止まっている)
でもカリスマと言われる経営者には獣の部分が際立っている人が多い
獣の部分がなければ 他に抜きん出てトップに立つことはできない
トップに立つということは 結果的に他者を蹴落としてきたということだ

獣が野獣になったとき ルールは一切なくなってしまう
でも 飼いならされた獣より 野獣の方がまちがいなく強い

ホリエモンが東京地検に起訴されなかったら
どこまでビジネスを伸ばしていったのだろうか 想像もつかない

資本主義ってやつは 罪なやつだ とことん・・
2010.10.13:tnw

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