FPのひとりごと

▼だっから言ったじゃないの!F

代理店の新設は
損保の営業マンにとっては
なかなか“華のある”業務であった

とにかく“生めや殖やせや”で“やったもん勝ち”
しかも営業目標の中でも主要指標になっていたので
花も実もある そして功名心もくすぐる業務であった

とはいえ この業務 かなり泥臭い
金融機関系 ディーラー 企業代理店
この辺は まだスマートなビジネスの範囲内だが
(車の)整備工場なんかになると スマートさとは全く無縁だ
油と工具と部品やらなにやらで 足の踏み場もない工場で
だいたいは車の下に潜り込んでる“社長”を見つけだし
しゃがんで 体を横に倒して挨拶するところからはじまる
そこの社長というか親父に『乗合いしてください』とお願いするわけだが
こっちが目をつけているということは 他社も目をつけている
それに今現在取引のある会社は 乗合いされたら身入りが減るので
乗合いを阻止せんと こちらも必死になって守りに入る
いろんな思惑が交錯して 丁々発止の局地戦が展開される
しかし そこの整備工場 実績は自賠責年間10件ぐらいだったりする
そんなところに 高給をもらってる損保の社員が入り乱れていた

ある程度 規模の大きい整備工場に乗合いが成立しようというとき
それを阻止せんとする方は まず泣き落とし作戦に出る
ひどいところは『給料下がります!』とまで言っていた ありえない!
朝の5時に女性社員を伴って 懇願に行った会社もあった やりすぎ!
そんなところをかいくぐって ゲリラ戦を戦い抜き勝利を収める
めでたし めでたし・・
ところで そうまでして得られる会社の利益は?

  『・・・・・・・・・』

んんん あの涙ぐましい営業努力は なんだったんだろう
でも けっこう 楽しかったなー あのころ
2010.10.05:tnw

HOME

copyright/tnw

powered by samidare