FPのひとりごと

▼同じ穴の

学生時代 ご近所にホリカワというスーパーがあった


大きなチェーンで店は市内の所々にあった


そこの寺尾店に足しげく通っていた


アパートから一番近かったのもあるが


もう一つはレジに飛び切りの美人さんがいたからだ


授業終わりであまりおばちゃんたちがいない時間帯に行くと


レジのあたりには異様な光景が広がっていた


レジは5台ほどあったが


ほとんどの客(男子&学生)が一つのレジに群がっていた


美人さんのレジだ


さもありなん


細身の典型的な新潟美人だし笑顔が素敵なんだもん


噂では何人かの学生が告ったらしいが


すべて「ごめんなさい」だったらしい


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5回生になっていた(諸事情で)


アパートは1年前に引き払っていた


なんかの用事で そのスーパーに立ち寄った


そこにはあの飛び切りの笑顔が輝いていて


見慣れた風景(男子の群がり)も広がっていた


ボクもその列に加わったが


「覚えてるわけないわな」と諦めていた


なにせ通い続けた4年間 ほとんど言葉を交わしたことはなかったから


ボクの番が来た


当時教習所のテキストを買物かごに入れていた


「車の免許ですか?」


WAOH! 話しかけてくれた


「はい!」


まわりの学生の視線が痛い


「もう卒業ですか?」


「はい」(はい以外言えんのか!)


「寂しくなります…」


彼女はうつむいて頬を赤くして言うのだった


えっ えっ これどういうこと?!


もしかして いや そんなことあるわけないし でも…


カラダがフワフワして空中を浮遊している感じだった



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まあ自惚れ症候群錯覚性勘違い病にちがいないのではあるが


少し前に勇気を振り絞ってアタックしていれば


可能性がゼロではなかったような気がして


うれしいやら もったいないやら …


でも


学生ども(敗残者)の敵意むき出しの視線が心地良いのだった





いつの時代も女心が読めず翻弄され続けているアラ古希のFPさんなのでした
2023.06.11:tnw

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