FPのひとりごと

▼労の端くれ

ところでオマエはちゃんと仕事をしていたのか? って



いやいやご心配なく むちゃくちゃに忙しかった



寮を一番に出発し 帰りはいつも一番最後



寮の冷たい晩御飯を暗い食堂で一人で食べていた





入社してほぼすぐに春闘がらみの労使交渉が始まった



労使の“労”の方の最末端(=給料が一番安い)なのだから



本来は労の方の最前線で交渉すべき立場なのに



総務部人事課という部署のせいで “使”の方に入れられた



鉢巻をして賃金アップを要求する労働組合の幹部に対峙し



役員のお歴々に同席して会社側の立場を説明する 頭は混乱した



当たり前のように紛糾する交渉は毎回決裂して終わる



それを社内に速報するのもボクの仕事



熱を帯びる交渉は深夜12時を回ることもしばしばなので



当然のように徹夜になる



先輩諸氏はソファアーで仮眠をとるが 起稿者は寝れない



そんなことが春先だけで5・6回



新兵さんは辛いのである

2020.12.21:tnw

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