FPのひとりごと
▼たった5カ月と29日で
退職願を部長に叩きつけ… てはいない 差し出したボク
若いゆえにアホでノープランだった
普通は住むとこと次の仕事の段取りをしてから辞めるものだが
アホなりに 9月30日付で退職となれば
自己都合ではあるが 失業保険がもらえると踏んでいた
受給期間に職探しをすれば何とかなると考えていた
住むとこ? それもなんとかなるやろ!
会社の寮なのに?
ここがノープラン! って アホにもほどがある
ボクの退職願の日付は佐分利部長の一存(悪意)で
9/30から9/29に書き換えられていた
たった1日の違いで失業保険はパーになった
晒し者にして見せしめにする魂胆が見え見えだった
無力なボクに抗う術などなく 途方に暮れた
おめおめと実家に帰るわけにもいかず
かといって会社の寮にいられるわけもなく
ホームレスかよっ が頭をよぎった
その時 同期の財務課のYクンが救いの手を差し出してくれた
『おれんちに来い!』 と
暫く居候させてくれるというのだ
心底ありがたかった
人の世の冷たさと温かさを正に実感しながら
我が刹那の青春はますます混迷を深めていくのだった
2020.12.26:tnw
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